• 大
  • 中
  • 小

中谷彰宏公式サイト - AKIHIRO NAKATANI -

ホーム | 講演の感想(感想投稿)

講演の感想(感想投稿)

戻る

講演の感想受付中

書道塾(18)
「1年の気合を入れる書き初め大会」

1月25日(木)

朋子

心の中で絶叫するくらい驚きました。
無作法に、思わず「すごい早い」と声に出してしまうくらい、先生の筆の早さが、想像とは全く違いました。
形態も行間も字間も整えて、どうやってあんな早さで書けるんやろうと、まだ不思議でなりません。
日本画家の高山辰雄先生が、静謐な絵やのに、筆が異様に早くて、それを知った時も「美しく整った絵は、ゆっくり丁寧に描いてあるもの」という概念が崩れました。
昨日も、それを超えるくらいに、心底驚きました。
筆は早いのに墨が擦れてなくて、どの文字もタップリと均等に墨が含まれていて、なんでやろうと、筆の動きを近くで見せていただきました。
しかも先生は初見でした。
本阿弥光悦みたいやと、ほんまに、ほんまに驚きました。
最後の行を詰めて書くのは、源氏物語絵巻の詞書にある「乱れ書き」の美しさにも通じていて、しかも日常のお礼状になっていることに、すごく感動しました。
唐様と和様が、こんなにも美しく調和しているなんて、これまで見たことありません。
初めての書道塾は驚いてばかりでした。

朋子

書道塾ですが、絵の見方が変わってしまいました。円山・四条派の日本画では岩絵具を紙に対して垂直に置けと教わります。
絵具の粒子を縦に置け。
絵の具は横に引いたらあかん。
なぜなら岩絵具の発色に艶がなくなるからやと。
先生の筆は、動きは恐ろしく早いのに、最初から最後まで、紙に対して垂直でした。
そやから滑らかなダンスように、紙の上で筆が動いても、墨の艶が無くならへんのやろかと考えました。
先生から教わったように、根津美術館で元信、探幽の、筆の動きを想像して見てみました。
元信の凄さに開眼しました!
となると、山楽の百椿図の、京狩野の大和絵の域を出ないのが気になり…。
書道塾なのに、絵の見え方が、すっかり変わってしまいました!
コシノヒロコ先生の、和紙を絞り加工にしたドレスに描かれた墨の線に、筆の早さを感じました。
書道塾で先生の筆の動きを見なければ、こういう捉え方はできませんでした。
大阪出身の日本画家・村上華岳が、精神性の高い、艶のある墨の牡丹を描いています。
どう描いたらいいのか、手がかりすらもない、憧れの絵でした。
なんで墨だけで生命力が出せるんやろうと、ずっとずっと不思議でしたが、書道塾でヒントをいただきました。

講演の感想受付中

戻る

pagetop