大人になるにつれて忘れていくのは、音楽だけではないのだと思いました。想像力も観察力も、大人は足りない物を必死で補おうとするけれど、使わないから使えなくなっただけ。神様は、人が幸せになるために必要なものを、ちゃんと与えてくれている。持っていることに気づくかどうか、それを使うかどうかなのだと思いました。

川上未映子さんの小説を読みながら、大阪校へ向かってました。ホームに降りた瞬間、小説の続きのように、世界を観察する自分がいました。没頭すると周りが見えなくなるのではなく、目の前の世界に没頭していないから、見えないのだと思いました。観察は、自分の声を消して、没頭することでした。

電車の1つ車両には、監視カメラが3個ありました。エレメンタリーを100話みたら、今まで目に入らなかったものが、見えるようになりました。知らないものは、見えない。勉強は、見える世界を変えてくれるものでした。