『どこ見る？どう見る？西洋絵画！』展では、ルネサンスから印象派の絵画が、見るポイントとともに展示してありましたが、先生が解説してくださることで、全体の絵画の変容が、とても分かりやすかったです。そして、先生が絵画の中の人物になって大阪弁でセリフを言ってくださるのが、すごく分かりやすく面白く印象に残りました。同じ時代でも画家の描きたいものの違いで、とても暗いものと色鮮やかなものがあったり、同じ主題でも古典的なものと現代的なものがあったり、自分だけでは気づかないポイントをたくさん教えていただいて、すごく面白かったです。絵画って、こんなに面白いんだ！とあらためて気づかせていただきました。

2年ぶりに参加させて頂きました。今回は、①天候による段取り、②堺市広報の方と先生のやり取り、③解説してくださったエリックさんとのやり取り、④ショップでの過ごし方の、大きく4つの学びのポイントがありました。2年前より成長できたこと、次回への課題がちゃんと見えたこと、どちらも自分自身で明確に自覚できたことは収穫でした。

堺伝匠館で迎えてくれた堺市の職員の方々に、先生が“話聴くよ、相談乗るよ”と気さくに声をかけられ、場の緊張感が和らぎました。別れ際にも同様に声をかけられており、先生の熱い想いを伝えてらっしゃいました。本気の想いは別れ際にもう１度伝えていきます。

　気球が強風のため、中止となり、堺伝匠館に行くことになりました。先生が事前に館長さんに連絡してくださって、案内をしていただけることに。その案内の方が、ナント！フランス人のエリック・シュバリエさんでした。エリックさんは、フランス人でありながら、堺市の鍛冶のことはもちろん、歴史も文化も地理にもお詳しく、本当に驚かされました。鍛冶のことは、以前、中谷塾で刀鍛冶の川崎さんの作品やお話を聞く機会があり、それが繋がった形となりました。エリックさんのお話は、分かりやすいだけでなく、堺市や日本の伝統文化に対する愛情を感じられ、本当に楽しいものでした。自分は、これほどの愛情を持って話せることがあるだろうか？と思いました。もっと日本のことを知りたいと思いました。最後にエリックさんとフランス語でお話できたのもうれしかったです。とても貴重な体験をさせていただきました。

堺伝匠館で、先生が包丁のシャンデリアのバズる展示のアイデアを伝えてらっしゃいました。「自分だったらこうする」を意識して事物を見ていきます。

　堺市は、中谷先生の出身地ということで、中谷先生の御実家の染め物のお話を実際の染め物を見ながら、お話していただいたり、地図を見ながら、先生の学生の頃のお話を聞けたりと、とても楽しい時間となりました。それぞれの伝統工芸には、歴史があり、その歴史は、堺市の地理にすごく関係していることがわかりました。古墳時代も戦国時代も堺という場所が日本の要になっていると知りました。伝統工芸は、その背景の歴史や地理を知ると、見方が変わり、すごく面白いと思いました。千利休やザビエルの存在を感じることができました。本当に充実した時間となりました。

気球フライトが堺伝匠館に変更になり、先生ゆかりの堺の歴史の奥深さを現地で実感しました。そして以前、研修で堺支部の方達と一緒に学んだことを思い出し、帰りの道中で「一より習いて十を知り、十より帰るもとのその一」の言葉の重みをかみしめ、胸が熱くなりました。

エリックさんが、先生が挨拶された時に自然に握手されていたのが印象的でした。
堺を愛し、ご自身の体験で具体化された密度の濃いお話が聞けました。
バルーンの神様は、「座学をやっとくと、いいよ。」と言っていました。

エリックさんは、先生のお話をじっと丁寧に聞いて、そのあとお話を続けられていました。知識が深い人ほど、余裕がある人ほど、人の話を聞けるのだと思いました。知性は、言葉数が多くなくても、感じるものでした。

「エリックさん」
私たち日本人を超える知識とおもてなしを身につけ、会話の「間」の取り方も完璧だ。
聞けばフランスから和ばさみの工場に修行に来て、15年になるという。
職人さんは多くを語らない。だから、気の利かない弟子は続かない。
彼は日本人でもやりたがらない厳しい修行を通して、知識や技術だけでなく、日本風のおもてなしや気配りの心を身につけたのだろう。
素晴らしい方だと思う。