美しくもなんともないものを、自分の視点や想像力のフィルターを通した結果、美しいものとして捉えることができるというのが、本当のロマンチストだというのはわかってはいますが、それにしてもこの荷物や傘はいらないと思います。
ただ白いだけの絵とか、現代アートは、本当に苦手です。
意味がわからない、美しいと感じられない、良い気分にならないので、私の生きる力にはならないのです。
わかるわからないというより、好き嫌いの問題ですね、今のところ、嫌いです。
いつかこの気持ちが、変化することがあるのでしょうか。

先生が、舞桜ちゃんに、「大人って面白いでしょ」と話しておりましたが、本当にそう思います。
そう、大人は面白いです。
個性が偏って、その人自身の濃い世界があるのも、とても面白いですし、「うわぁ、この方は本当に自分の世界を作り上げて、自分の人生を生きている」と感じることができた瞬間は、私にとって、自分もそうなりたいと憧れて焦りを感じると同時に、とても幸せな瞬間です。
そして、大人になるにつれて、それまで気付くことができなかった、美しいものに気付くことができるようになると思います。
大人になればなるほど、芸術だけではなく身の回りに溢れている美しいものに気付くようになっていく、やはり世界は大人のもので、大人にならなくては本当に人生を味わうことはできないんだなと思いました。