【言葉は、
　大切な人への最高のプレゼントだ。】
　
「プレゼントをもらうとしたら、
何が一番欲しいですか」
　
と聞かれました。
　
僕が一番嬉しいプレゼントは、「言葉」です。
　
子どもの頃、
父親がよくプレゼントをくれました。
　
「これ、あげよう」
　
ものではなく、
便箋に万年筆で書かれた言葉でした。
　
「僕の好きな言葉」
　
父親は、自分が感動した言葉を、僕にくれました。
　
僕は、その便箋をベッドの中に入れていました。
　
ベッドは、僕の宝物を入れる場所でした。
　
ベッドの中に入れておくと、
夢の中にも、出てくるような気がしていたからです。
　
辛いことがあった時、ベッドの中から、
防虫剤の香りのするその言葉を出して読み返しました。
　
ちょっと、元気が出ました。
　
「言葉」は、大昔は、
魔法の呪文から始まったに違いありません。
　
今、僕が「言葉」をプレゼントする仕事をしているのは、
父親からもらった「言葉のプレゼント」が嬉しかったからです。
　
僕は、大切な人には「言葉」をプレゼントするようにしています。