美的生活塾で、SMを取り上げるところに、改めて先生の深さと魅力を感じました。
なぜSM的な関係が美しいのか、私なりに考えた結論は、お互いにその相手でなければ成立し得ない、信頼と愛情がそこには存在するからです。
それは師と生徒の関係でも同じであり、そのような関係を育みながら紡いでゆく日々は、まさに美的生活。
これ以上の精神的贅沢はないと思いました。

季語は、日本の美意識が凝縮されたものという言葉を聞いてから、改めて1つ1つの単語を感じてみると、きゅっと心地よく、まるで着物の帯を締められたような気持ちになります。
やはり、美しくなるためには、心も身体も、快適な締め付けが必要なのだと思いました。
身体はきちんとした服装をすることで、心は先生と接することで、きゅっとします。
エレガントになるためにこそ、師匠の存在が必要だということに、初めて気が付きました。

徒然草や百人一首、雅楽などについて教えてくださるのが、本当の学校の授業のようで、とても嬉しかったです。
何度か読んだことはある、耳にしたことはある、でも先生にこうして教えていただくまで、作品の良さに気が付きませんでした。
きっと、私１人だと、知識や感覚の不足のため、意識がその作品の中に入っていかないのだと思う。
でも私と作品の間に先生がいてくださると、先生の意識を媒介として、作品の本質に触れることができるのだと思います。
先生がいると、より作品を、私の近くに引き寄せて感じることができる。
お勉強が、とても楽しいです。