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中谷彰宏公式サイト - AKIHIRO NAKATANI -

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知的生活塾(3)
「知識を知恵に変える7つの方法」

4月7日(土)

飯岡 啓朗

 三菱の大番頭,荘田平五郎の話が面白かった。
 不覚にも,荘田平五郎の存在自体知らなかった。
 私には,渋沢栄一に近いものを感じる。
 何か自分の自己実現というより,日本のために尽力したイメージがある。
 その点が今の実業家との大きな違いである。
 荘田平五郎も,日本にもニューヨークのようなオフィス街が必要だと考えた。
 いま巷にあふれている成功法則は,自分の好きなように生きて,結果的に人のためになればよいという考え方のものが多い。
 私はこの考え方が嫌いである。
 実際に,このような生き方をしている人を良く調べてみると,実は事業所得ではなく,株やくだらないネットワークビジネスが収入源だったりする。
 本やセミナーをしているのなら,それを公表してくれないと困る。
 一般人には,あたかも事業で成功したかのように見せかけて,成功法則をうたっている。
 結果的にたくさんの税金を納めているのだから,人の役にはたっているけど,私個人にはおバカちゃんに見える。
 私は,個人が栄えれば,国全体が栄えるわけではないと思う。
 それは数学的な足し算の話で,長い時間で見ると実際は大きなマイナスを生むと思う。
 明治時代には,自分のためでなく,世の中にために尽力していた人がたくさんいた。
 だから国家としても文化・経済ともに大きく発展した。
 良い時代だった。

飯岡 啓朗

「寂かにして,梵音を聴く」

 漢字の問題が面白かった。
 「檜皮葺き」「御影堂」などお寺に関する漢字だった。
 私が学生の頃ならまず興味を持たないだろう。
 でもこの漢字を知ったからには,今度,お寺にいたときにはもっとよく見てみようと思える。
 今まで興味のなかったお寺にも興味が沸いた。
 漢字は漢字で終わりではなく,漢字から何か別のチャンスにつながっていくはずである。
 大人になると無駄な漢字が面白く感じる。
 中谷先生は「この言葉を使うチャンスが必ず来る」と言っていた。
 すると偶然にも中谷先生からもらった堺親善大使の名刺の裏に,偶然,今日出てきた漢字が使われていて驚いた。
 この時点で今日は来てよかったと思った。
 単なる偶然だろうけど,この漢字を学ばなければまず気が付かなかったと思う。
 偶然を必然にできる唯一の方法が勉強だと気づいた。
 今日学んだことを使うチャンスが必ず来る。
 
 
 

灯香

孔雀が怒っていることに、初めて気が付きました。
今まで、孔雀はヘラのアトリビュート、そのことだけを確認して満足していました。
自分の知識を確認して、満足していました。
まるで絵画を味わっていなかったな。と気が付きました。
まだまだ知識が当然のこととして頭の中に定着していない、余裕がないからそんなことになるのだな。と思いました。
孔雀の怒りや、クピドの表情、姿勢。ヴィーナスの1歩踏み出した足など、細かく見るべきことが、たくさんあるのに全く見えていませんでした。
絵画を味わうために勉強しているのに、ただ知識ある自分に満足したくて、勉強してしまっている自分に気が付きました。

灯香

先生、この絵、何ですか?
意味するところは教えていただきしましたが、それでもなお、何のために描いたんだろうという疑問が残ります。
それなりの時間を費やして作成する価値はどこにあったのかしら、謎です。
調べてみようと思います。
答えがわかるかもしれない。わからなくても、他の発見があるかもしれません。
本当に、世界は謎だらけです。

雅子

 芸術の知識が乏しいのは、興味を持っていなかったからというのは
 自分に当てはまります。
 小、中学校の頃も、5教科の勉強は一応したけど、実技教科、特に、
 画家とか絵とか作曲家などはスルーしていました。
 大学の卒業旅行でヨーロッパに行ったとき、初めて、美術館に行きました。
 絵を見て、何を見ればいいか、何を感じればいいのかが全く理解できずに
 いました。ただ見ただけでした。

 今回の中谷塾で絵画を観る基本は、美術史だと説明されました。
 説明を受けながら絵を見ると、絵の「メッセージ」が少しわかりました。
 「教養」ってこういうことなんだな~と改めてわかりました。
 自分の世界を広げてみようと思いました。

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