大阪校・大人の遠足塾(18)
「開館した美術館のオールスターズに出会う。/京都嵯峨嵐山・福田美術館」
1月12日(日)
内田 秀典
塾に来させて頂く前は、日本画なんて興味ありませんでした。
それなのに、今回の福田美術館ではワクワクした時間が過ごせました。
「応挙だ、若冲だ、大観だ」と名前を知っているだけでスターに会えた気分でした。
まだまだそんなレベルですが、知っていると楽しめる事が分かりました。
帰りの新幹線では、若冲の人となりを勉強します。
白石由美
「小さい」 だから、いい。それが福田美術館の魅力だなって感じました。建物の大きさや作品の数は競わない。だからこそ、一つ一つの作品にビシっと焦点を絞り込んで感じることができるんですね。しかも、あのドイツ製のガラスのおかげで、私たちはギリギリ近くまで作品に近寄ることが許されました。そんな美術館が用意してくれた愛情までも感じずにはいられません。しかも作品の幕間に、嵐山という圧倒的な美意識を館内に引き込ませている仕掛け、クラクラと体がよろめいてしまいます。そして何よりの贅沢は、やっぱり作品の魅力を中谷先生が語ってくださることです。声は張れない中で、先生が目や眉を大きく動かしながら顔を近づけあい魅力を紐解いていく。出てくるエピソードは「意外にも!」と付箋を貼っておきたいものばかり。今まで「気の毒に」と思っていた作品への想いが、知ることで「なんだ得してたのね」と、ガラリと印象をかえてしまったものまでありました。結局、好きな作品を一つに絞ることはできませんが、「若冲」「応挙」「蘆雪」。どの作品も「ファンタジー」と「リアル」を圧倒的な次元で成立させているところは、本物がそこにあると何度も感動してしまいます。これが京都だ!と、何度も何度も見せつけられました。そして、その精神は起業家に似ているなって思うんです。なので、私はそんな人に出会うと「じゃくってるなぁ」と心の中で褒めるのですが、なんと福田美術館のオーナーも起業家なんですね。だからこれらの作品は、福田美術館に集まってきたんですね。オーナーの人となりも感じさせる美術館。ここだけでも十分に満喫していた私たちでしたが、なんと美術館のその先が用意されいていて、もう一つ向かうこととなりました。そこでは全員が靴を脱ぐという体験をするのですが、この先のことはあまりにも特別だったので、秘密にしておこうと思います。
榊田未央
遠足やテーブルが楽しいのは、降りる駅を乗り過ごしても、先生のデザートを間違ってたべちゃっても、先生がいつも笑ってくださっているから。企業のリーダーとして、私はまだまだ出来ていないです。人生はいろんなことがあるけど、ただ笑ってくださる人が側にいるだけで、救われます。私も、そんな存在になりたいです。
榊田未央
木島櫻谷の、満開の桜を見せずに、散らした花びらに色気を感じました。
女性も同じだな。
全部説明するのも、わかりやすすぎるのも、色気がない。たった1枚の花弁でも、ちゃんと美しければ主張なんかいらない。全身全霊で、自分に向き合い続けるだけでよいのだと気づきました。
しまぴょん
先生がお料理の説明をされる時、後ろにいたフロアマネージャーの方が
「かっこいー。」と言った。まんま日記*やん。と思っていたら
メニューを人数分プリントアウトして持ってきて下さった。
タイチョウリピートにビビられたのかもしれない。
いきなり京福電車中でそれを見ながら復習が始まり、全然覚えていなかった。
香一さんの覚え方を伝授してもらう。五感を使う事。塩なら塩を触る。
キャレ(四角)なら指で四角く書く。(乗客は少なかった)
*:現実が暴走していくさま。妄想日記という。略して日記。
しまぴょん
先生が入ってまず美術館の最新設備について話されたことに驚く。
昨今の照明設計の進歩は凄いから。
いつも声にはらはらするけど今回はオープン間なしで学芸員の方もお忙しそうで少なく、
固まって動けたので、皆が先生の説明を聞けた。どこでも赤い服の方が混ざっていた。
インフィニテイプールを教わった。調べていてジェフリー・バワを知って
スリランカに行きたくなった。仏足石見てないし。
窓の外の水庭と川面の繋がった間の視界の左端に、黄色いショベルカーがあり、
MKタクシーのランプが通って、風景に酔ってる私をぶち壊していくのもおもしろかった。
しまぴょん
絵はオールスターと謳うだけあって、百花繚乱。
初心者でもわかりやすいようにって凄すぎてわかりやすいわっ。
凄いと思うのは絵もなんだけどチラシも凄い。
次回予告でこんな事するーって。美人画の一番いい顔2つ切り取って
上半分えんじ一色、下半分カーキ一色かけてしまうなんて。視線が更に色っぽい。
このチラシに違う意味で度肝を抜かれた『ALL ABOUT THE BEAUTY』美人のすべて。
これ、好き。
しまぴょん
続いて一人遠足塾で高島屋若冲展。京都のお寺と細見美術館にある若冲が勢揃い。
若冲の鶏の尾の潔さ。何度気に入るまで描いてここまでになったことだろう。
福美にあったような屏風があって、ここはまた鶏のポーズもいろいろ。
福美で柳に鶏が、ここでは竹に鶏があった。先生とゆみさんに強弱を教わった。
墨の濃淡で鯉の鱗、エイのひれ、種類の違う菊の花びらの描き分け。
一色がさまざまな色使いより雄弁。ホップ兄教えてくれてありがとう。内田さんもいけたんだって。
ずーっとずーっと塾が続いている。