東京校体験塾(24)
「日用品の美しさが遊び心を磨く。/NIKKO SHOWROOM&Awesome Store」
4月17日(日)
竜吾
田坂さんからお聞きした、手間のかかった製造工程や様々なこだわり、新たな取り組みが凄かったです。
購入したマグカップを、帰宅して他のものと比べてみると、その薄さと丈夫さにまた驚きました。
今回の体験塾をきっかけに、今後レストランで器を見ることが楽しくなりそうです。
勉強と体験が、どんどん日常を豊かにしてくれていると感じます。
桂子
想像を超えた「田坂氏の白熱教室」。
「ねじったりすると,土もストレスを受けるんですよ。」
土に敬意を表して,丁寧に接するのが肝要ということだ。
中谷先生がおっしゃっている「ものへのリスペクト」に通じる。
磁器のスプーンを買ってよかった。
朋子
「白い洋食器」という認識から、「もの作りに対する姿勢を学ぶ食器」へと、変化しました。
意味やこだわりのある仕事は美しい。
自分自身も、もっとこだわりや思想のある仕事をしなければと思いました。
法子
ニッコーの田坂さんの話が熱かった。アマンの生沼さんを想起した。プロジェクターを使っての説明。金沢にある工場見学に行ってきたかのような臨場感と充実感を味わった。そして、ニッコー=食器を作る会社というイメージが覆された。陶磁器の循環社会を目指して様々な活動をされていることに心打たれた。食器ができ上るまでの製造過程や手作業の多さを知り、食器に愛着が湧くと同時に、食器は料理を引き立てる名脇役だと気付いた。
高橋
先日名古屋に用事があり、帰りにノリタケの森を見学してきた。もちろん今回の予習のためだ。
材料から絵付けまで一通り製造過程を見学できる。特に精密な人形の焼き物の製造を見て、リヤドロもこんな感じで作るのだろうと想像した。陶磁器の生産技術はプリントやプラスチック成形、電子部品から浴槽まで幅広く発展し、幾つか有名企業も生まれている。想像以上に凄い分野だった。
(もちろんオールドノリタケの展示も充実していて、昭和初期の美しいアフタヌーンティーセットが印象に残った。ノリタケの森はお勧めです。)
さて、この日のお目当てはテーブルよりもニッコーさん。レストランで用いられる業界用の食器メーカーである事は知っていたが詳しいことは分からない。宜しければラボで詳しい説明を。とのことで地下の秘密基地に降り、お茶を頂きながら説明を伺う。美味しい金沢のお茶とお茶碗の口当たりの組み合わせに唇が喜ぶ。
一番の疑問は、なぜプロはニッコウさんの食器を選ぶかだ。
ボーンチャイナと呼ばれる白磁器は、白色の粘土が無い西欧で、どうにか土を白くしようと、牛の白い骨灰を粘土に混ぜて焼いた陶磁器だ。白い絵具を混ぜるような簡単な方法で焼き物が白くなるの?と思うが本当に白くなるという。現在は薬品を用いる企業が多いそうだが、ニッコウさんは昔以上に骨にこだわった。その結果、どのメーカーよりも白く料理が映え、最後は地球に帰ることができる食器が生まれた。SDGSが叫ばれる現代、業務用として選ばれるのは当たり前だった。
名古屋では聞くことができなかった磁器製造の詳しい説明を、デザイナーの田坂氏が熱く語ってくれる。先生もどんどん話しに乗って行き、時間が立つのを忘れてしまった。
最後にプリント陶器の新旧比較をして、なんでも鑑定団の中島誠之助さんになったようで面白かった。「ニッコーさん、いい仕事してますねぇ~」
追伸)
ときどき沖縄に行くと琉球ガラスのコップを買って来るのですが、元々琉球ガラスは米軍が残したコーラ瓶などを加工・再利用したものとか。割れた自動車ガラスが琉球ガラスになるのも伝統ですねぇ〜。