隠れ家テーブル(10)
「イタリアンの鉄人・片岡護さんのお人柄を、味わう。/リストランテアルポルト」
4月3日(日)
佳葉
あの鉄人片岡さんだから、颯爽と登場されるのだと思い込んでいました。スーッと気配を消しながら、先生と距離を一瞬でぐっと縮められるお姿に、和食とイタリアンのスピリットの宿りがあり、先生と片岡さんの、対面シーンに心打たれました。時間を超えた共鳴の波動、マイベスト隠れ家シーンです。片岡さんのくしゃっとされる満面の笑顔に、本物の笑顔は、人生の厚みで作られていくことに気づきました。お店の求人欄に、「できない」「知らない」「わからない」は、禁句、とありました。この気持ちが出てくるたびに、すぐ片岡さんの笑顔を思い浮かべます。人が人を刺激する。隠れ家は、リアルインスパです。
榊田未央
お店のスペースに対して、スタッフさんの人数が多く、サービスを十分に出来るよう配慮されていると感じました。スタッフさんの楽しそうなお姿、片岡護さん直々に全てのテーブルへご挨拶に回られるお姿を拝見して、お料理だけでなく全てに哲学が現れているのを感じました。マンマは、味だけでなく、アルポルトさんの哲学そのものでした。
竜吾
一流店で覚えてもらえる客になりたいと思い、先生がどのようにシェフやスタッフさんと話しているのかを見るのが今回のテーマでした。
スタッフさんの笑顔への驚き(褒め)や、片岡さんとの出会いの年齢の話など、喜ばれる常連客の会話を学ぶことができました。
今まで、料理や設えの感想を言わねばとしか頭になく、視点が違っていたと思います。モノではなく人に関心を持っていきたいと思います。
それに加えて、迎える側の片岡さんの、素早く相手の懐に入るすごさも目の当たりにでき、今回も貴重なテーブルでした。
法子
今まで写真で拝見していた笑顔。そのまんまの満面の笑みの片岡シェフ。片岡シェフの思いが、愛が溢れるお店でした。店のディスプレイ、調度品、スタッフ、器、盛り付け、料理。どれもが最大に心くばりがされていて、それでいてお客さんを居心地よくさせてくれる。季節を変えて、人を連れて来たいお店でした。「天候を予測して、スープの内容も考えている」という視点を先生から頂きました。その店の趣向にどれだけ気付くかが次なる課題となりました。
法子
本当に居心地の良い空間というのは、人を緊張させない。余裕がないと緊張する。自分にとって居心地の良い場所をどこにもっていくのか。人付き合いにも通じると気付きました。なりたい人がどれだけ見えない心くばりをしてくれているのか。気付ける自分になります。
桂子
「気づき言語化」メモ,35個。
その時点から,「レストラン王になろう」を読み始めた。
読みながら,お店での会話・空気感・音楽を思い出す。
記憶をたどりつつ,39個。
336ページの内容に,圧倒されて鳥肌。
気づきが急に45個まで進んだ。
そして,46個目の気づき。
出会えてうれしい。次回,試そう。
榊田未央
アルポルトさんの心地よさは、何だったのか。流れるように心地よい時間が過ぎていく、ただ楽しむことに集中させてもらえると、幸せに満たされる。良いサービスというのは、サービスをされていると相手に感じさせないことだと気づきました。
高橋
今回のテーブルはイタリアンの重鎮、片岡シェフのお店だ。
粗相が無いように、事前に食べ方や片岡シェフについて予習というか復習をした。
取材動画や料理セミナーの動画もチェックした。前菜からデザートまで沢山の片岡レシピが公開されている。
特にスパゲティーは料理本が出る位有名だ。
当日のスパゲティーは一種類だったが、事前にオーダーすれば何種類かのスパゲティーの盛り合わせもできるとのこと。
是非食べてみたいが、一緒に食べてくれる方はいないものか・・。
さて、片岡シェフの考える良いお店とは、コスパの良いお店だ。
若者言葉として使い古された言葉が、一流シェフから発せられたことが意外。
お店が長く続くためには、お客様に愛される必要があり、お客様に愛されるためにはサービスと味、価格のバランス、つまりコスパが大事という。
そして目指すのは、席に座ってホッとするオアシスのようなお店とのこと。
高級ホテルのレストランの緊張するようなお店は、何度も通えない。片岡シェフが目指すのはイタリアのお母さんの作る料理なのだ。
先生もおっしゃっていたが、コロナ禍のような危機は、足繁く通う常連さんによって支えられている。
常連さんが集まるお店を目指しているのだ。
そんなわけで、今回のテーマは、片岡シェフが考える”コスパ”と”ホッとするポイント”を発見することにした。
しかし探すのは難しくなかった。お店には華美な宝飾も無ければ、お料理が運ばれた瞬間声がでるような宝石箱のような料理でも無かったのだ。
当日「レストラン王になろう」を読んで感動した話を塾生から伺い、私も早速購入して最初に片岡シェフの章を読んだ。
20年も前の本で、写真に写る片岡シェフも先生もお若い。
そこには、「おふくろの味が一番美味しいと思う。おいしいというのは、ほっとすることなんです。だから僕はほっとした料理をしたい」と片岡シェフが言うと、「きれいすぎて、崩せない料理に出くわすことがある」と先生が返していた。20年前からぶれていないのだ。
追伸1)
イタリアンといえば締めはエスプレッソ。本場イタリアでは一気飲みするとのことで、試してみたが・・苦かった。
追記2)
最後の感想で、良かった所を言ってください。と珍しく先生が指定した。
少し気になったが「レストラン王になろう」を読んで納得。
「勉強のため他のレストランに行ったら、良い所だけみてくる」が片岡シェフの流儀だ。
片岡シェフの章は何度も読み直した。