親愛なる君に

「あれこれ、雑用を頼まれて、
勉強する時間がなかなかとれません」
と、メールをもらいました。
雑用を頼まれると、嬉しくなります。
つい引き受けてしまうと、
今までできていたことまで、できなくなってしまいます。
できることに集中するためには、
できないことは、断ることです。

「断ったら、悪いから」と引き受けてしまうと、
最初からしていたことが手抜きになり、
後からしていたことも、中途半端になります。
問題集を次から次へと買って、
全部、中途半端になって、
不合格になるタイプです。

後から頼んだ人から、
「できないから、断ってくれればよかったのに」
と、思われます。
前からしていた人には、
「そっちに集中してやればいいのに」
と、思われます。
できないことは、断るのが礼儀です。

何でも引き受けるというのは、
自己中的な考え方です。
自分に負荷をかけているということだけに、
満足して、まわりに迷惑をかけていることに気づいていないのです。
何でも引き受ける人から、周りの人は離れていきます。

彰宏より

P.S.
100人のお客様に手書きの手紙を書いていた
人気の美容師さんがいました。
人気が出て、お客様が300人になったので、
メールに変えました。
そのとたん、お客様がまったく来なくなってしまいました。
手書きで手紙が書ける人数が、その人のベストな人数なのです。

◆【中谷塾】木曜・中谷庵