国宝に会いに行くと、自分だけの国宝に出会える。
(東寺食堂の焼けた四天王)
2018年09月30日(日)
親愛なる君に
「東寺」で国宝パーティーに紛れ込んだあと、
食堂(じきどう)に、見たかった仏様に会いに行きました。
昭和5年の火災で焼け焦げた四天王です。
食堂に行くと、「本日は、終了しました」とロープがかかっていました。
時計を見ると、ちょうど入館最終時間。
講堂で、国宝酔いをしていて、時間配分をしくじってしまいました。
入り口から、遠くに、焦げた四天王をのぞき込んでいました。
その時、後ろから、「すいません」とおばさんが中に入っていきました。
僕は、そのおばさんの連れのふりで、中に入りました。
間近で見る焦げた四天王は、神々しい迫力がありました。
焼けたことで、国宝指定がなくなっているのだけれど、
僕指定の国宝になりました。
国宝のそばで、自分だけの国宝に出会えます。
彰宏より
P.S.
仏様は、33の姿に変身して、我々を救ってくださります。
あのおばさんは、仏様の化身だったに違いない。