国宝に会いに行けば、美しいものにたくさん出会える。
(二条城)
2018年09月27日(木)
親愛なる君に
「国宝浴」に、まみれています。
「センスを磨くには、国宝を見ること」という
盆栽の達人・小林國雄先生の教えに従って、
1100件余りの数なら、全制覇もムリではないと発心しました。
京都は、東京に比べて、国宝が固まっているので、
「国宝浴」に甘えさせていただきます。
まず伺ったのが、「二条城さん」。
いきなり二の丸御殿の6棟が、国宝。
国宝の廊下を、きしませながら歩けるなんて。
鶯張りに気を取られては、天井を見逃します。
国宝は、見る者の美意識を試してきます。
151年前に大政奉還された大広間を前に、教科書の中に入ります。
威厳の緊張感から、大広間→黒書院→白書院→本丸御殿と
緩和へと導かれます。
周りの門やら、塀やら、重要文化財がぞろぞろある。
国宝をたどれば、その周りで、美しいものにたくさん出会えます。
何よりも、国宝を包む空気に包まれるのが、最高の刺激になります。
ジローラモさん風のイタリア人観光客の男性に、
肩をたたかれて、かぶっていたボルサリーノを褒めてもらいました。
彰宏より
P.S.
関西の子供は、小学校で、意味も分からないうちに
神社仏閣に遠足に行かされて、早いだろうと思っていました。
今思うと、意味が分からないうちに空気を吸わせてもらえて、
ありがたいことでした。