嫌われ役の寵姫がいないと、王妃が嫌われ役になってしまう。
(「マリー・アントワネット展」)
2016年12月05日(月)
親愛なる君に
「マリー・アントワネット展」(森アーツセンターギャラリー)を
見てきました。
マリー・アントワネットが王妃として嫁いだルイ16世は、
真面目でいい人だったために、
寵姫(ちょうき=側室No.1)どころか、側室も持ちませんでした。
世間は、寵姫が悪いんだと思うことで、
代々、王様も王妃も嫌われることがありませんでした。
寵姫がいなかったために、嫌われ役になったのが、
王妃のマリー・アントワネットだったのです。
太陽王ルイ14世が、王は神であるという証しに、
すべて公開制にしました。
食事も、着替えも、出産さえも公開制でした。
この2つだけでも、
マリー・アントワネットが悪女でないことがわかり、
ストレスがどれだけ大きかったかもわかります。
そういうことを踏まえて、見にいくと面白いですね。
彰宏より
P.S.
実家のオーストリアから取り寄せたバスタブが面白いです。
当時、フランス人は、お風呂に入る習慣がなく、
ルイ14世ですら、生涯でお風呂に入った回数は、数回です。