子供の時から、名画のテレピン油の中で、遊んでいた。
(「ダリ展」)
2016年10月25日(火)
親愛なる君に
「ダリ展」(国立新美術館)に行ってきました。
父親の仕事場の机が、僕の遊び場でした。
父親の仕事場は、仕事場兼アトリエでした。
独学で絵を学んだ父親の勉強法は、模写でした。
僕は、古今東西の名作絵画のテレピン油の中で、
机に向かって何かを描く遊びをしていました。
ダリの『内乱の予感(茹でた隠元豆のある柔らかい構造)』が、
イーゼルに架かっていました。
小学生の時から、ダリを見ていたことになります。
ダリの作品を見て、懐かしい感覚を感じたのは、そのせいでした。
父親が名画を模写してくれていたおかげで、
ルーブルやメトロポリタン美術館の中で育ったような、幸運でした。
彰宏より
P.S.
君の子供の時の遊び場は、どこだった。