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中谷彰宏公式サイト - AKIHIRO NAKATANI -

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中谷彰宏からの今日のメッセージ

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庭園の美意識の変遷は、音の変遷だ。
大阪校体験塾in永観堂・法然院・哲学の道・銀閣寺・白沙山荘

2020年10月30日(金)

親愛なる君に

10月、大阪校体験塾は、
ナカタニズ・テーブルで無鄰菴&瓢亭で感性を研ぎ澄ませた後、
お待たせしている永観堂の見返り阿弥陀様の所へ、
「遅し」と叱られに行きました。
前回、5分遅れで入れなかった続きです。
体験塾でするべきことは、驚きです。
驚きは、想像するから、ギャップにできるのです。
想像しない人には、驚きはありません。
想像以上の建物群に驚かされました。
渡り廊下で、どんどん登っていきます。
想像以上の見返り阿弥陀様の小ささ。
ところが、見ているとどんどん大きくなってきます。
紅葉デートのカップルとすれ違う。
見返り阿弥陀様は、あえて紅葉の季節に合わせてくださいました。

その後、法然院へ。
「大文字山まで、すぐですよ」と今まさに登ってきたお母さんに勧められ、
また次回のコースの中に予約が入った。
体験塾は、タイチョウのために、デートコースの歩き方のトレーニングです。
どこをタクシーを使い、どこを歩きにするかが、
デートコースでは大事です。
そこから哲学の道を歩く。
琵琶湖疏水分水に、紅葉が流れていく。
迷路の竹垣の結界を抜けて、銀閣寺に。
東山を昇ると、お庭が上から見下ろすように設計されているのがわかる。
銀沙灘は、室町時代のナスカの地上絵だ。
京都の町並みまで、広がる。
無鄰菴から、ずっとつながっている。

参道を抜け、白沙山荘・橋本関雪記念館へ。
動物園の真向かいなのに、圧倒的な無音。
琵琶湖疏水分水のせせらぎを聴いてきた後もあって、
無音感がさらにます。
池一面の蓮。
ここでは、蓮の花が開く音すら聴こえるのが想像できる。
平安に憧れた関雪の美意識。
この日の体験塾は、明治・無鄰菴、室町・銀閣寺、平安・白沙山荘と、
日本の1000年の庭園美意識を遡る旅になった。
庭園の美意識の変遷は、音の変遷でもある。

お茶&ケーキタイムは、白沙山荘内のノアノアに。
橋本関雪がコレクションハウスとして作ったイベリア風洋館にして、
有形文化財。
予約したようにテラス席に座ると、心地いい風が吹いて来た。
前回の京都近代美術館のテラスといい、
見返り阿弥陀様の粋な計らいに感謝。

彰宏より

P.S.
歩いて参加する田村くんが、
「地元なのに、見過ごしていることが多いです」と驚いていた。
旅は、いつも続いている。
11月15日(日)の大阪校体験塾は、
琵琶湖疏水船に乗って、蹴上から大津への船旅です。

【中谷塾】ワークショップ
(【ナカタニズ・テーブル】【体験塾】も、こちらから)

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