親愛なる君に

扇(おうぎ)は、日本で発明されました。
初の輸出品になりました。
「あふぎ」には、人を引き寄せて「会う」魔法の力があります。
お祭りでは、神様を招きます。
応援団は、魂を鼓舞します。
平安貴族は、ラブレターを書きます。
戦国武将は、扇を持って、考え、決断をしました。
江戸時代には、携帯用の芸術作品でした。
庶民が季節外れの意味で使う「夏炉冬扇」という言葉は、
上流階級は、風流として使いました。
秋用や冬用の扇もありました。
もはや、冷房器具ではなく、
ハリー・ポッターの魔法の杖であり、美意識そのものなのです。

彰宏より

P.S.
今年も、【直筆扇子】、書きました。