特別公開を見ないで、見た気分になってはいけない。
(12月体験塾大阪in東福寺)
2020年12月19日(土)
親愛なる君に
12月体験塾大阪は、京都最大の伽藍<東福寺>へ行きました。
通は、観光客が少ない京都駅の南側に行きます。
しかも、東寺に続いて、特別公開最終日。
特別公開の<三門>に上がる。
もはや階段というより、梯子の急な勾配を体感しているようだ。
どれくらい急かは、写真でなく、登ってみてわかる。
三門楼上には、宝冠釈迦如来像と十六羅漢像。
羅睺羅が、来月の萬福寺への予告編で登場する。
紅葉の寺の由来になった吉山明兆の天井画。
臨済宗は、桜がなく、夜間公開もしないと、解説を聞いて初めて知る。
<法堂>も、特別公開期間だから、中に入って、
説明を聞くことができる幸運。
日蓮宗から寄贈された柱を、解説員の人が関取を叩くように、
親しみをこめて叩いていたことに、愛着を感じた。
ここに、東大寺と同じ大きさの大仏があったんだなと想像する。
天井の堂本印象<雲龍図>を見ながら、
路線図「狩野派」の永徳・山楽を思い浮かべる。
「いつもは、扉が閉まっていて、隙間から覗いても、真っ暗なんですけどね」
と、地元の田村先生が笑っている。
日本最古の百人が使えるトイレ<東司>。
日本で2番めの古い<浴室>。
なんせ塔頭が25もあるテーマパーク。
のんびりとスプリントのインターバルトレーニング。
初参加の名古屋校・谷さんは、足が止まりかけている。
体験塾は、足なのです。
重森三玲の<方丈庭園>の受付で、
「もう今からだと、<方丈庭園>か<通天橋>の
どちらかしか、間に合いませんけれど」
と言われる。
ホップ大王は、「また、見返り不動になった」
と、終わった顔になっている。
そこは、体験塾。
タイチョウが、走りだした。
走りながら、じっくり鑑賞して、<通天橋>に駆け込んだ。
走り回ってみた<臥雲橋><通天橋><偃月橋>の紅葉は、
格別だった。
「8Kだね」と思わず、つぶやいた。
今年は、どれだけ紅葉を見たことだろう。
目が痛いくらい、見ることができた。
通天紅葉が敷き詰められた地面のピンク色に、
スーラの点描を見た。
彰宏より
P.S.
「非公開の時に来て、見たつもりになっていてはいけないことを
知りました」
と、地元の田村先生が一番感動していた。
1月10日のナカタニズ・テーブル京都は、
黄檗宗・萬福寺で普茶料理。
体験塾大阪は、平等院鳳凰堂という豪華二本立て。
◆ナカタニズ・テーブル京都/体験塾大阪