稲川さんは、微笑みながら、怖い話をするサービス精神のかたまり。
(稲川淳二さんの「ミステリーナイトツアー」2016)
2016年08月14日(日)
親愛なる君に
稲川淳二さんの「ミステリーナイトツアー」2016に行ってきました。
毎年、欠かさず見ているので、欠かしてしまうと、
稲川さんに枕元に座られて、耳元で語られそうで(それは最高に贅沢)、
24年目の夏も、ワクワクして行って、ゾクゾクして帰りました。
稲川さんが怪談を語る原動力は、サービス精神だと、
あらためて痛感しました。
楽屋にうかがうと、1人1人に丁寧に、
「今日の話には、実は、続きがありましてね……」
と、怪談が始まってしまうのです。
ある時、楽屋で3時間も話されて、
「舞台より、長く話しちゃった」と笑われたそうです。
「今回のお話の中では、『宴会場』のお話が一番面白かったです」と
言うつもりで、楽屋にうかがいました。
すると「今日は、中谷さんが来ると思って、
初めて話す話を入れたんです」と、
演目予定を書いた香盤表を見せてくださいました。
「宴会場」というところだけが、
変更を意味する赤文字で書かれていました。
怪談は、話し手が初めて話す話が、一番怖いです。
彰宏より
P.S.
1つのお話が終わって、次の話に入る時の稲川さんの
優しい表情が好きです。
よく見ると、稲川さんは、
怖い話をしている時も、ずっとかすかに微笑んでいます。