結界を超えると、京都の人は、人懐っこい。
(2月大阪校体験塾・前半in千總ギャラリー)
2021年02月19日(金)
親愛なる君に
2月の大阪校体験塾のテーマは「色に目覚める」でした。
染物屋の息子で良かったのは、
子どもの頃から、色に囲まれて生活できたことです。
ナカタニズ・テーブル京都の「長楽館」の余韻も覚めぬうちに、
1555年創業の京友禅の老舗・千總本店の千總ギャラリーに。
色を巡る物語をテーマに、千總アーカイブを色ごとに
スポットを当てる企画展です。
最初の「しろ」に伺って、今回は「あか」
「しろ」は原点の蚕の糸。
「あか」は、最初の色。
暗闇に太陽が登る時に見える「あか」
闇を灯す炎の「あか」
そして血の「あか」
この順番が、絶妙。
田根剛さんの設計は、
結界を設けながら、内部に導くL字型の導線。
暖簾とL字の導線で、
これまでホップ大王は、中に進むことができなかった。
友禅が、現代アートと言えるほど
コンテンポラリーだったことを知らされる。
これは、今に始まったことではなく、
千總さんは、いつの世にも、時代の先を行っていたのだ。
スタッフの方に、
折りたたみができる着物用バッグを説明していただく。
橘の家紋の入ったスタッフさんの説明を伺いながら、
「うち、橘なんです」と言うと、
「うちもです」と会話が弾む。
話すまでは、結界で弾き返すけど、
話すと気さくなのが、京都の良さです。
彰宏より
P.S.
千總ギャラリーで、目を浄めて、
細見美術館の「日本の色 吉岡幸雄の仕事と蒐集」へ向かった。
続きは、明日のレターで。
◆【中谷塾】ワークショップ
(【ナカタニズ・テーブル】【体験塾】も、こちらから)