美術館は、作品だけでなく、展示の仕方やコピーを楽しもう。
(『俺たちの国芳 わたしの国貞』展)
2016年04月11日(月)
親愛なる君に
「美術館の楽しみ方を教えてください」
と、聞かれました。
僕は美術館に行くと、
作品だけでなく、展示の仕方だけでなく、
コンセプトやコピーが気になります。
「Bunkamura ザ・ミュージアム」の
『ボストン美術館所蔵
俺たちの国芳 わたしの国貞』展が
コンセプトとコピーが面白かった。
「江戸時代から髑髏(スカル)好き。
江戸時代から手紙(メール)好き。」
が、メインコピー。
展示のブースの名称もエッジが利いている。
〈髑髏彫物伊達男(スカル&タトゥー・クールガイ)〉
〈物怪退治英雄譚(モンスターハンター&ヒーロー)〉
〈畏怖大海原(ホラー・オブ・ウォーター)〉
〈異世界魑魅魍魎(ゴースト&ファントム)〉
〈天下無双武者絵(サムライウォリアー)〉
〈三角関係世話物(トライアングル・オブ・ラブ)〉
〈千両役者揃続絵(カブキスター・コレクション)〉
〈楽屋裏素顔夢想(オフステージ)〉
〈痛快機知娯楽絵(ザッツ・エンターテインメント)〉
〈滑稽面白相(ファニー・ピープル)〉
〈今様江戸女子姿(エドガールズ・コレクション)〉
〈四季行楽案内図(フォーシーズン・レジャーガイド)〉
〈当世艶姿考(アデモード・スタイル)〉
このジャンル分けを見るだけで、
江戸の浮世絵史が学べます。
彰宏より
P.S.
プロのコピーライターがいるね。