「やかましい」と叱ってもらえるのが、うれしい。
(きよ彦さん)
2019年11月08日(金)
親愛なる君に
着物デザイナーのきよ彦さんが、逝去されました。
きよ彦さんとは、フジテレビのオーディション番組
『ゴールド・ラッシュ!』の審査員で、いつも隣に座らせてもらいました。
僕は、32歳でした。
きよ彦さんのコメントは厳しいけど、
根底には「いいもの、持ってるんだから」という優しい励ましがありました。
あの番組が発掘した最大のタレントは、きよ彦さんでした。
『笑っていいとも!』でも、
金曜日レギュラーでご一緒させていただきました。
きよ彦さんに、「やかましい」と叱られるのが快感になりました。
きよ彦さんが経営するお店にも、伺いました。
バーなのに、料理が抜群においしかった。
さすが、料理研究家です。
きよ彦さんのショータイムが始まると、帰れません。
帰れるのは、明け方、きよ彦さんがショーで気絶した後でした。
ぶっ倒れる前の一言は「帰って、洗濯しなくちゃ」でした。
サービス精神の塊でした。
彰宏より
P.S.
いっぱい、いじってもらって、かわいがっていただきました。
「あんたなんて、二丁目で、食いちぎられればいいのよ」
と言いながら、
「あんたは色気あるんだから、吉行淳之介になりなさい」
と言ってもらえたのが、うれしかった。
今でも、きよ彦さんの「やかましい」が、心のよりどころです。