美術館と庭園は、いかに遠回りするかがコツだ。
(名古屋校体験塾in徳川美術館&徳川園)
2020年08月08日(土)
親愛なる君に
7月の名古屋校体験塾は、「徳川美術館」へ。
「ここは、もう4回、来てますから」
と、そそくさと中に入ろうとするハルピンを尻目に、
入り口の手前にある鎧を解説。
さらに、その隣りにある徳川家家系図を、説明。
江戸徳川家将軍と、尾張徳川家の当主の
ライバル関係を21代まで一人ひとり説明。
30分説明しまくって、まだ中に入っていないことに気づく。
このままでは、入らないで終わってしまうので、しかたなく入る。
美術館は、チケット売り場から、入るまでが面白いのです。
刀装具の説明。
三所物を解説していると、みんなが笄(こうがい)に食いつく。
食いつくと面白いから、こちらもますます説明に熱がこもる。
能舞台コーナーは、能にはなぜ屋根があるかに、
通好みの美江ちゃんが納得。
なぜ、セットがないか。
なぜ、松が描かれているか。
なぜ、能衣装は、派手なのか。
能面の見分け方。
屏風絵では、
なぜ中国の子どもたちが、描かれているかを、解説。
<漆展>で、
みんながあまりにも漆をスルーしているので、
受験で数学を捨てるくらい痛いので、解説。
<妖怪展>では、一同、やっとホッとする。
国宝の<源氏物語絵巻>と比べて、
日本絵画の2系統を説明。
お庭に出て、<徳川園>へ。
徳川園は、雨が似合う。
動線を、長い遠回りの一筆書きで歩くのが、コツ。
<四睡庵>の鞍馬石を解説。
「石?」とハルピンが驚いている。
水琴窟を、味わってもらう。
「聴こえました」と言うので、見てみたら、
ヘッドホンの役割をする竹が外れていたので、それは雨の音でした。
何回も来ていると豪語しながら、
水琴窟や鞍馬石どころか、
<四睡庵>に寄ったことがないのが、ハルピンらしい。
お庭の最短コースは、独り者男子が陥る落とし穴です。
彰宏より
P.S.
翌週、ハルピンは、もう一度、体験塾の復習に行ったそうです。
いかに、最短コースでしか見ていなかったかに気づけて、良かった。
ハルピンは、その後のナカタニズ・テーブル名古屋
<徳川園ガーデン・レストラン>でも、大活躍。
◆【中谷塾】ワークショップ