同じ体験をしても、気づく人と気づかない人に分かれる。
(ナカタニズ・テーブル大阪in南禅寺・菊水)
2020年09月15日(火)
親愛なる君に
9月のナカタニズ・テーブル大阪は、南禅寺・菊水さん。
バルビバーニの佐藤裕久さんが、リニューアルした時から、
行こうと思っているうちに、宣言が出てクローズしていました。
やっと再開したので、佐藤さんに連絡すると、
テイクオーバーしたとのこと。
スタッフはそのまま営業しているので、ぜひにと伺いました。
西陣出身の佐藤さんは、すぐそばの東山高校出身。
インテリアは、
マンダリンオリエンタルや、JALファーストクラスラウンジを手掛けた
乃村工芸の小坂竜さん。
披露宴のテーブルで、ご一緒しました。
玄関の入り方で、作法を心得ている人と心得ていない人に分かれる。
心得ていないと、「一見さん、お断り」になる。
断られるのは、一見さんではなく、作法を心得ていない人なのだ。
引き戸の開け方と、挨拶の仕方を、
エミちゃんがしっかりに逃さず、見ていた。
テーブルも、体験も、ここを見ている人と見ていない人で、分かれる。
エミちゃんは、先週「江之浦測候所」で感性を磨すませているので、
この日も、観察力が冴えまくっていた。
中に入り、食事の前に、小川治兵衛のお庭を案内する。
リニューアルした時、お庭をどうメンテしたかを解説。
それはすなわち、お庭の味わい方の解説にもなっている。
席に座って、席を調整する。
先生が、どう設えるのかを見るのが、テーブルの醍醐味。
お箸の帯の扱いで、エミちゃんが、ナイス失敗。
路線図で教わっていた高木くんが、危うくセーフ。
ナイス失敗で、エミちゃんは、一生、恥をかかずにすむ。
メインディッシュは、京都洋食のハンバーグが絶品。
ナカタニズ・テーブル東京のパレスホテルで、
グルメバーガーの食べ方を教わって以来、
エミちゃんはどこでもグルメバーガーを攻めている。
パンは、土日しか開いていなくて、行列の北山・吉田パン。
お重の解説をすると、「路線図が、楽しみです」と桂子ちゃん。
お弁当箱の路線図は、もう過去にやってました。
教養会話に、高木くんが、ぽかんとしている。
食後、体験塾で京セラ美術館に行く前に、
京都市動物園で、ライオンを見て、
京都画壇の絵と見比べたいと突然の提案。
突然の提案は、もちろん、乗ります。
近所に住んでいて、この日も歩いてきた田村先生に、
最短コースで道案内してもらう。
高いところで寝そべるアムールトラと、
歩き回るアムールトラの大きさを、
間近に体感する。
動物園で解説を始めたら、寄り道ですまなくなります。
「丹頂鶴が、先生を見つめている」
と、エミちゃんが気づいた。
彰宏より
P.S.
動物園に行ってから、京セラ美術館に行くのが、
正しいコースであることに、後ほど気づくことになりました。
その話は、また明日。
◆【中谷塾】ワークショップ
(【ナカタニズ・テーブル】【体験塾】も、こちらから)