【大阪校】教養塾(102)
「見えない工夫に気づく7つの方法」
6月28日(土)
榊田未央
ショックでした。『ちはやふる』で主人公の千早が、「はやくとるのをやめなさい。」と師に言われたように、「観察するのをやめなさい。」と言われた気分でした。かるたは、耳が良くても、耳だけに頼るとお手つきが増える。自分の聴き分けの分析をすること、読手さんの研究をするのが戦略です。武器に頼るのは賭け、武器を生かすのが戦略。絵の描き方を教わっていないのを学校のせいにするのは間違いで、元々授かった目の良さを生かす戦略をとってこなかった自分のせいでした。
榊田未央
改めて、『見る』について再考する。物をはっきり識別できる能力が「視力」、注意深く見る力が「観察力」、物事全体を広い視野で捉える力が「俯瞰力」、今見えていないものを頭の中で見るのが「想像力」、視力が届く範囲が「視野」。私が使っていたのは視力で、物を見るのは視力だけではない。作る側に必要なのは、見る総合力でした。
榊田未央
ベルニーニのアポロンとダフネに、鳥肌がたちました。彫刻作品を見る蓄積が、全く足りてないと思いました。見ているようで、見ていない。世界を、まだ2次元で見ていたことに、無自覚でした。