その絵画の背景にあるストーリーを聞く前と後では、絵の見え方が全然違いました。不思議でした。

や、ないです。美術館でデートするなんて。でも、そうですよね。展覧会に行くと、カップルや年配のご夫婦の方に、たくさんお会いしますよね。そんなデート、やっぱり羨ましいです。きっと、作品を見る前から「見たいね」って話をして、作品を一緒に見ながら感じとって、見終わってからも感想を語りあうことができますね。はじめに配られた少女は、そのまま部屋に飾れるオールカラー。「可愛いね」「品があるね」と、ありきたりな印象をもつだけだったのに、中谷先生が紐解くほどに、切なくなりました。そのことを先に知っていると、絵の捉え方が大きくかわりますね。美しさだけを見ない。なにか予言めいたかのような背景の黒に、目がいくかもしれません。ぶっつけ本番だから楽しめる美術館と、予習したから味わえる美術館。両方ありだけど、二人の会話が止まらなくなるのは、やっぱり「知った上で見る」展覧会ですね。

画家の人生、モデルの人生、絵を売り買いした人の人生・・・
そして、私が今を生きてこそ、この絵を見るに至れるのだ、と改めて思いました。
ヒトラーは煙草も酒もやらず、ベジタリアン。絵が好き。
意外でした。もしかして・・・
で、ホロスコート。
何で？　どこでどうなって？？
イレーヌ嬢を見るたび、きっと思い出します。
絵画の持つ威力でしょうか。魔術でしょうか。