ナカタニズ・テーブル京都(10)
一流ホテルのビュッフェで、エスコートの仕方・され方を学ぶ。/ホテルオークラ京都」
6月12日(日)
田村信之
右も左も分からないビュッフェでしたが、「今日は目線を見ないといけないよ」と先生のアドバイスで、手元にばかり気を取られずに済みました。とはいっても、緊張で顔が白かったようです(笑)
あんなにもたっぷりと全体を観察することに驚きました。あの空間で、先生の周りだけ違う時間が流れていました。こんなビュッフェが存在するなんて。先生が学校の試験に例えて下さり、とても腑に落ちました。動きが的確だから、優雅でかつ早く終わる。魔法のようなリズムを体験できました。
未央さんにペアを組んで頂き、型の練習をすることができました。抹茶ケーキは痛恨でしたが、抹茶ラテは飲んで頂けて良かったです。次回はもう少しアンサンブルができるようになりたいです。
始まりの瞬間「よし、行こう」と先生の目が光った、その電流を受けられたのが貴重な体験でした。帰って感想を書いているうちに、エネルギー切れで爆睡していました。
榊田未央
エスコートしてもらうには、エスコートする男性と同じ視点の高さが必要でした。男性が女性が食べたいデザートを察してくださるように、女性は、男性が何を準備しようとしているのかを察する。女性がエレガントに見えるには、やるべきことと、やらなくていいことを知ることが必要でした。
榊田未央
エレガントを身につけるには、空間や料理から離れて、まず1番に人を観察することでした。オシャレな人は、大勢の人がしていることはしない。それには、まず大勢の人がどうしているかを把握し、その逆を考える。これは、エレガントだけではなく、ビジネスにも大事なことでした。
田代美紀
エスコートのされ方を学ぶ場というのは初めてだから、できなくて当然でいいという気持ちになれたので、申し込めました。「恥をかいてはいけない」と思っていたら学びの場にも立てませんでした。
最初に中谷先生が田村先生に「僕の目線を見て、その結果どんな行動をしたかを見ること。僕のしたことだけを見ても、もう遅い」とおっしゃっているのを聞いていたのに、その時はビンと来ず、帰り道の途中で、「一流の人は○○しない。うまくいく人がしない70の習慣」の実践の時間だったことに気付きました。中谷先生は私としまぴょんさんのエスコート役で、私の手元にいつも気を配って下さっていて、それがとても心地よく、「委ねる」経験をしました。いつもは「自分のことは自分で」と思っているけれども、そうじゃない世界。
飲み物を置く位置の話から、その人の目線の範囲の中にしか自分の飲み物を置けないと言われ、自分のお皿の上限を自分の範囲と認識していたことに気づきました。今はパーティションもあるし、もっと自分の範囲は広いと認識できたら、遠くに飲み物のグラスを置けるようになるし、余白があることにも気付けて、その瞬間気持ちにもゆとりができました。視線を20センチ先まで動かす。たったそれだけのことで、グラスの置き場所が変わり所作も優雅になる不思議。帰ってさっそくダイニングテーブルを片付けて、一人一人のテリトリーを広くとってお食事できるようにしました。この視線の20センチの広がりが 私のこれからと、家族の未来をも変えると思うと、感謝があふれます。
しまぴょんさんが、「コンタクトの方が話しかけやすいから、これからコンタクトにしたら?」とアドバイス下さったので、眼鏡とコンタクトでそんなに印象が変わるのかと驚き、毎日コンタクトにすべく、コンタクトを買い足します。
テーブルに参加するたびに、女性として生まれたことをラッキーと思えます。
テーブルの復習に またオークラに行きたくてたまりません。
しまぴょん
【きっかけからの】
先生のオークラのイメージをお聞きした。大倉集古館には行ったことがあるが、それ意外があまり記憶がない。興味の対象でなかったのか。
広島でホテルのブライダルコーデネーターをしていた方に知りあい、オークラに行くと言うと、オークラの伝説の人に憧れて仕事をしていたとのこと。あまり親しいわけではなかったので、それ以上聞かなかった。調べるとすぐ橋本保雄氏に辿り着き、本を買った。そのことを伝えると大喜び。
もう前に『ホテル王になろう』は手放したなあと思って中古注文。中身も忘れている。すると『2』もリストに上がってきたので、そりゃもっとだしたはるわ。とウケた。他のホテルのサービス系の本もつい。結局すべてきっかけであって、どう拡げるかは自分次第。本って本当に入門に便利。そこから深めればいい。
しまぴょん
【緊張感】
始まったと思ったら先生の表情が厳しくて怖かった。なんでそんなに、と思ったのと、自分は何をしていいのかわからなかった。スイッチが入って集中した時の表情だとわかったのと、神戸のプロトコル講習での復習を結果的に3回も受講したのに、心構えがわかってなかったことが今わかった。自分の志をどこに置くか。
『一時だけざわつくけどすぐ落ち着く。(だから動くのは)その時を外し、その時できることをする。ビル火災の場合、逃げ道に殺到するから、例えばお手洗いで水で服を濡らす』いつもながら驚くほど解り易い極端な例。少しすると、一時のざわつきは嘘のように静かになって、私の前にはカトラリーと飲み物と、その時はなかった箸置きまでおかれていた。『全体を見ること』『目視は必ず前まで行く』
待っている時や場所について、カッコいい待ち方は。場所は。空間・レイアウトの把握、そこにどう居るか。これも全体を見る。『リラックスだけではだめ。緊張感がないと』緊張と緊張感は違う。緊張感は、張り詰めたイメージだったが、意識的に観察し、動きに入りやすい状態をキープすること=集中なんだな。その上にリラックスを振りかけると余裕に見える。
白鳥の足の如し。
田代美紀
花火を見ながらのクルーズビュッフェ。船上なこともあって、開始直後は、まさにタイタニック!「みんなと同じ列に並ばない」ことがこんなに快適とわかったのは、オークラで一流のビュッフェを経験させていただいたから。
今まで「皆と同じ列に並んでおく」ことで何となく得ていた「損してない感」は、全くの勘違いで、「皆がいないところにいる」ことを選ぶこと、その快適さに驚きました。ビュッフェ上手は生き方上手。皆と同じことに、とりあえずの安心感を得ない生き方の始まりは、間違いなく、オークラのテーブルでした。
田代美紀
全体を観察する。行列に並ばない。
駅で特急券を買う時、窓口行列。券売機、行列。ふと遠くを見ると、離れた券売機には誰もおらず、「特急券買えます」と書いてある⁉︎離れた所にあるのは、ドリンクサーバーだけではなかった。ビュッフェの学びが、まさかの特急券を買う時に応用できるなんて、驚きです。