ナカタニズ・テーブル名古屋(13)
「非日常ホテルを、日常のライフスタイルにする。/ストリングスホテル名古屋」
9月12日(日)
山内
美意識とはなんだろう。入塾して4ヶ月、技術を覚え、日常を変えた。しかしまだ自分の美意識が、ない。そこに到達したい。ストリングスで新しい技術を覚えた。また日常が変わる。美意識の作り方が、わからない。
最大の反省は、支配人と仲良く出来なかったこと。お茶漬けのアラレを質問したが、感想を言えなかった。せめてお礼状は出そう。今日の支配人は、聖徳太子。目配りならぬ耳配りがすごい。全ての会話を聞いていて、お店に関する困り事を耳にした途端、絶妙なタイミングで助けてくれる。彼を目指すのも、美意識になるのかもしれない。
山内
料理は、とにかく味わいが、濃い。食材が良いからだろう。そういう時は、帰宅後、必ず体中がポカポカして風呂に入っていられないからだ。最大の気付きは、味わうなら、量を食べても食い散らかしにはならない、ということ。マナーは、山ほど気付きあり。まず、手袋とマスクの始末、全体見る、テーマを知り組み立て考える、グラスの持ち方、コップの持ち方と置き方、割り箸の割り方とその後、盛り付け時の高さへの目配り、パイの食べ方、寿司の持ち方、タクシードライバーへの言葉遣い。姿勢。ネクタイ。さあ、2週後はセミナーだ。改善改善。2週ごとに先生と会えるから、成長スピードは、2倍だ。セミナーとテーブルに参加する意味は、成長スピード2倍になる点にある。そういう期待を込めての日程設定だと考えている。
しまぴょん
【私と荷物】
昨日頂いた三島由紀夫自決の考察の本が面白く、清水五条で降りるはずが、祇園四条まで行ってしまった。四条で荷物をロッカーに入れた。フォションで、ついティーリキュールを買ってしまった。重い。
帰りに五条からロッカーのある四条まで歩くと、ミナ・ペルホネンがあったので、つい寄る。コートに合うバッグを気に入ったが我慢。素敵なビルなの。なんと2階にアルスシムラがあった。ここは機織りの体験ができる。さおり織を習っていたし、嵯峨のアトリエで、染体験もさせてもらっているので、つい話し込んでしまう。しかもストールに一目惚れ。全身に力をいれて我慢する。私は東福寺に行くのだ。
東福寺は紅葉の季節が、ババ込み+入場規制で写真で我慢していた。今は、あおもみじが美しく、人は少ない。重森三玲狙い。ベンチに座ってもみじを眺めていたい。帰り道、芬陀院が入場料300円でつい寄った。雪舟庭園があり重森三玲が再現。だから名古屋に行こうよ、と自分に言い聞かせる。時間ないし、着いて着替えることができるかわからないから、したくなかった、新幹線のトイレでドレスに着替えた。しかし、まるでスパイのよう。昼と夜で場所も衣装も変える。たとえ小荷物女になれなくても、また荷物を駅のロッカーにいれ、何事もなかったようにホテルに。これ、おもしろいからやってみて。
岡本 美沙
早く着きすぎた。
ホップ大王さんが前に書いていらした「上村 松園 展」(京都市京セラ美術館)まで、足を伸ばした。
美江さんの足の伸ばし方が、遠方すぎるのが羨ましかった。
ずっと真似したいと思っていて、ほんの一部を実現したことになる。
長らく、ためつすがめつ小さな画集を眺めては、ほぉと溜め息をついたものだ。
実物は、大いに異なっていた。
想像で描いたのではなく、実際に幾度もスケッチした絵。
試行錯誤して描いた迫力が直接、伝わってくる。
虫の音が聞こえ、雨音がし、鼓が鳴った。
大きな画集を買い求めて初めて、中学の時からファンだったと気づいた。
前提としてナカタニズ・テーブル名古屋があって、何とか間に合わせることができて、
思いがけず長年の念願も、叶った。
しまぴょん
【ロマンティックテーブル】
美沙さんが美しく大変身。セットもメイクも素敵でひと月で凄い。そもそもお顔立ちも綺麗だし、お着物も似合いそう。細かく質問しては、ずっと笑っておらて、勉強になった。私は悩んでいた、左手や左肘の位置を教わった。
山内さんの質問のレベルもアップされていて、体験からくるのがわかる。強烈なローストビーフのお代わりの度に、どんどん先生の表情が、優しく和んでいかれた。
チャーチの尖塔の細やかな装飾が、ちょっとサクラダファミリアっぽくてライトアップが本当に美しい。ホテルはチャーチを囲むように、まるでずっと、花火があがっているかのようなライテイングで感激。
美しく、和やかで、ロマンティックなテーブルだった。 BGM:愛してる by TATHUYA ISHII
岡本 美沙
今回は初めて、準備に時間をかけてみた。
女性って大変なのねと、思った。
と同時に今まで、いかに手抜きだったのかに愕然とした。
きちんと準備すると、背筋が伸びた。
緊張しているけれど、肩の力は抜けていた。
スタッフの方が全員、アイコンタクトで挨拶してくださって、入り口で、緊張もほぐれる。
アイコンタクトする余裕が自分にあったのが不思議だった。
食事の美味しさの半分は、自分の責任だった。
岡本 美沙
待ち時間に、中庭に行くという発想が、なかった。
広大な土地ではないのに、広く感じる。
水時計のように水が流れ、水音で癒される。
ほんのひとときが、永遠のような。
永遠が、ほんのひとときのような、不思議な感覚を覚える。
緑の木々の向こうに、高く聳える白亜のゴシック様式大聖堂。
高く上がる噴水の列。
これをロマンチックと言わず、何と言う。
そして口から出た言葉はなぜか、「ここはリゾート?」。
確かに椅子が、リゾート地を彷彿とさせる。
水の流れは時間の流れも表しているのかもしれない。
制限をかけているのは自分自身だった。
平面が狭いなら、階段状にして縦の空間を使えばいい。
立体的に、考えてみます。
岡本 美沙
うどん、もちもち。
さすが四国。
喉が渇いていたので、優しい味のジュースがうれしい。
アクアパッツァ、再登場。ワクワク。
パイ包みスープ、可愛い。
燃えない煙が出たり、アイスを焼いたり。
意表を突くお菓子やデザートまで出て、目でも楽しんだ。
麺に目がない者としては。
満腹でもう入らなかったけれど、さっぱり味の、拉麺が何杯でもいけます。
もう一度、行きたいな。
今度こそ、美しく食べよう。
しまぴょん
【God bless you】
中庭を歩くと、先生にデレクターモードのスイッチが入り、カクカク動き回る。既に同行者の存在はない。ベストな構図を探し、狂ったように写真を撮っている。きっと導線・天気・演出・時間・回転率あらゆることをシュミレーション。写真を撮りながら「ぎゃふんと言わせたんねん。」拗ねてる感と、どや的な気持ちが混ざっててかいらしい。こうなってしまわれたときは、放置に限る。仕方がないので、美沙さんと教会正面に回ると、丁度、式の演出説明をされていたカップルが出てきて、演出の噴水が上がった。神様のタイミングっておもしろい。
山内
復習テーブル@ゲートハウス レターで過去ゲートハウスに行ったことがわかり、今日早速ランチビュッフェでストリングスの復習。全体像把握、味わうなど思い出しながら。反省点は、スープの飲み方がわからない。ストリングスでパイスープ飲んだのに。収穫は、厨房スタッフ渡邉さんと仲良くなれたこと。こだわりと愛情とプライドが、伝わる。早速お礼状出した。前菜ローストトマトが、絶品。味わいが、濃い料理ばかり。会計スタッフから、味わって食べてましたね、と声掛け。やはり、分かるらしい。これも収穫。
山内
復習テーブル@ストリングス 早速今朝ストリングスで朝食ブュッフェ。割り箸はきちんと割れた。その後の始末も。テーブルの下で。課題は、和食の作法。正しいお茶碗、お椀の持ち方がわからない。味わいは、出来た。やはり素材がよい。ダシが効いてる。ササミに食べるラー油を和えたものが、絶品。昨日のローストトマトに続き、味わいに悶える。所作を盗める紳士には出会わなかった。スーツの男は、僕だけ。敬意をスタッフに払わないと。
グッチ路面店を美術館として堪能。課題のネクタイは、最終候補が確定。日取りのいい日の朝に買いに行こう。
さて、ディナーと朝食の件を織り交ぜたお礼状が出来た。明日明るい時間に出そう!