密度が濃い、とても濃い。食事も入れて２時間では、とても時間が足りない。観るべきものや、味わいたいものが多すぎる。ホテル前のお庭、ロビー、レストラン、ミュージアム、ホテルの中庭、滝や池、お土産ショップ、ベーカリーショップ、どれもが見所だらけです。
今回、シーフードカレーの海の幸取合わせカレーを食べましたが、旨味の広がる優しい味でした。辛くないカレーの方が辛さで誤魔化せないので、実力が問われます。ベースがしっかりとしているので、豊かな海の幸を堪能出来るのです。
また、カレーをスプーンでなく、フォークで食べるがマナーと知り、驚きました。これからは、フォークで優雅に食べれる大人を目指します。

【テーブルでは、食べ方を教わるのではなく、生き方を教わる】
ドレッシングとスープを、ボタボタ溢して、食べていました。
座席の配置と、料理の注文が済むと、ひと仕事終えたつもりになり、集中力が切れしまいました。
普段の生活でも、最初だけ張り切り、中盤以降、手綱を緩めることを、多々やっていました。
生き方を変えるために、まずは一回の食事を変えてみます。

「歴史的建造物としてのホテル」という視点は、路線図「日本ホテル史」のおかげです。
庭園を歩きながら、深呼吸。水の音も心地いい。
急に視界が開けたと思ったら、そこは「幸福の丘」。
中谷先生から順番に、みんなで鳴らした鐘の音が秋空に響いて、
澄んだ空気に彩りを添えていましたね。

時間を調べてくれたタイチョウを待たずに、1本早く来たバス乗ってしまいました。
車窓から、パン屋のレジに並ぶタイチョウの背中を見て、大丈夫と念じました。
先生のご両親の冒険的ハネムーン物語に聞き入っていると、
「ここで降りるんじゃない？」の誰かの声が聞こえました。慌てて降りてしまいました。
小涌谷と小涌園の間違いでした。
バスに戻ると運転手さんが追加料金を調べてくれます。満員のバスで、迷惑をかけてしまってどうしようと思いました。
思い返すと、終始、運転手も、先生も、塾生も、落ちついていて優しかった事に気づきました。
後から到着した隊長に「大丈夫やよ」と声をかけることができました。
そして、美術館でのタイムトラベルに続きます。

先生のスープを飲む姿は、ダンスの美しさでした。
私は、スプーンの持ち方が変で、白いテーブルクロスの上にトウモロコシのスープをポタポタ落としていました。ペンの持ち方が変なこと、メニューを頼んだ後安心して気が抜けていた事も指摘してもらいました。
恥ずかしかったけれど、一生、恥ををかかずにすみました。

駅に降り、雑貨屋さんに立ち寄り、舞い上がっていた時に先生に遭遇しました。
トーンの違いに、ハッと我に返りました。
富士屋ホテルまで、颯爽と歩く先生の後ろを一緒に歩きます。引き締まります。
ホテルの敷地に入った時、先生から鼻歌が流れます。嬉しさが伝染しました。

「気づいた事」を言うチャンスを2回も頂きながら、また何も言えず、自爆しました。冷や汗をかき、頭が真っ白になる事で、自分がいかにまわりや環境に甘えて、甘やかされてきたかに気づきました。それでも、先生も、塾生も、耳を傾けてくれて、笑いで突っ込んでくれ、空気を止めないでいてくれました。その大きな優しさと器に、ちゃんとしよう、次こそは、と思いました。S＋V＋Oの英語文法方式で、日本語文を完結します。

ウエイターの動線にあわせて荷物をさっと動かされたり、
車通りの多い道で、先を歩くみきちゃんを1人にさせないようにさっと横に並ばれたり、流れるような先生の気遣いに
圧倒されました。相手がまとっている空気が柔らかくなって、ニコニコ顔になっているのが、前を歩くシルエットから伝わりました。私にもニコニコが伝染しました。　　　　　

塾で予習したオナガドリの彫刻や鳳凰を見つけていたら、柱にゴルフの彫刻も発見。過去に宿泊した時には気付かなかった「幸福の丘」の存在に驚く。思いのほか小さくてかわいい紅葉。思わず手に取り切れ込みの数を数える。一本の木に赤、橙、黄、緑の葉が混在している様に見惚れる。食事をしながら前を見ると、大きなガラス窓の外に見える景色が一枚の絵に見えてくる。天井の縁に留まっている鳩たちは実物なのか。壁のステンドグラスは千住博さんの鹿の絵のように物語になっていたりして。中谷先生と塾生の方たちと気づきを共有し、驚き、味わい、歩き、走り、笑いー。贅沢な時間を味わいました。鎌倉、軽井沢そして箱根の体験塾は自分にとって忘れられない特別なものになりました。ホテルの味わい方や身のこなし方を学んだので実践していきます。