私はまだまだ至らないところがあるという思いと、私はだめ、私なんてという思いが、自分の中で同じになっていたと思います。
自分を愛することと、自分を甘やかして良い気分になることが、同じになっていたと思います。
完璧でないからダメということではない、甘やかすことが愛ではない、そうではないはず、先生と生徒の関係にするとわかるのに、どうして自分に対してそれができないのか。
自分の中にも、良い教育者の目が必要だなと感じました。
そうでないと、自分で自分をダメにしてしまいます。なんてもったいないことをしていたのだろうと思いました。

現代アートが理解できない私に、アートに詳しい知人が、描かれている物にとらわれるのではなく、その絵が発しているものを一瞬で感じて。と教えてくれました。
一流の人を見分けられる力をつけるためには、一流の芸術をみるということは、そういうことかと思いました。
だから、テクニックでは勝てなくて、そんなところは見られてはいなくて、ただ立っているだけで、私の身体から発しているもの、中の部分が、一流の人には、一瞬でわかってしまうのだなと思いました。
すごく怖いですし、難しいですけれど、それに気付くことができただけでも、自分ではすごいことだと思いました。