声塾(2)
「聞く人が疲れない声になる7つの方法」
4月11日(水)
飯岡 啓朗
「声の無表情」
知らない間に自分の声に表情がなくなっていることに気づかされた。
気持ちを込めれば,声にも表情が出ると思い込んでいた。
声に関して言うと,気持ちから入るのは難しいことが分かる。
顔に表情を出したり,体を動かしたりすることで,声にも表情が出ることが体感できた。
ものまねタレントのホリさんが,麻生太郎さんのものまねをするとき,声だけでなく,顔の表情も麻生さんに似ていてびっくりしたことがある。
表情を似せることで,声も本人に似てくることがよくわかる。
予備校で数学を教えて,10年くらいになるが,自分の教え方のスタイルが出来上がってきた。
その点は良いのだが,声に気持ちが入らなくなってきてしまっている。
だから,今年は声に表情をつけることを目標に授業をしたいと思う。
また新たな目標が見つかってよかった。
飯岡 啓朗
中谷先生のものまねの話が面白かった。
自分の声をよくするのに,自分の中だけで頑張ってしまっていることに気が付いた。
中谷先生は,「自分のなかにものまねの声のバリエーションを持っておく。違う声を体にインストールしておくこと」と言っていた。
声が単調になってしまった原因は,テレビを全く見なくなったこともある。
しかし,最たる原因は,決まった人にしか会わないことにあるような気がする。
サラリーマンは,いろんなところに営業に行くのでいろんな人に会うはずである。
私は,予備校講師なので決まった人にしか会わない。
だから,たいして声や表情に工夫をしなくても話が通ることに甘えてしまっていた。
いつの間にか他人にも興味がなくなっていき,ものまねどころか,人の声にも関心がなくなっていた。
声をよくすることも大切だけど,普段の人との付き合い方を見直す必要があることに気が付いた。
そもそも,誰かに聞いてもらうための声なのだから。