大人の遠足塾(30)
「大人の街で、大人を学ぶ。/銀座編」
11月6日(日)
灯香
築地本願寺の各所にいる動物が、とても好きになりました。
階段の手すりにいた動物さん達は、丸みを帯びているにもかかわらず、可愛いというより、美しく感じられました。
丸いのに、可愛いではなく、美しくみせるのは、難しいのではないかしら。
もし自分だったなら、もっとリアルでシャープな、いかにも神様の眷属のような、少し冷たい感じの動物を作ってしまうと思いました。
そこはでも仏教ですから、丸く優しさを出しているのでしょうか。
パイプオルガンはあるし、動物はいるし、建物は古代インドですし、とても親しみやすく、面白いお寺でした。
灯香
日産ショールームの、触れると反応するパネルがとても楽しかったです。
近未来映画の中の、作戦を立てるシーンに、よく登場する装置ですね。
実際、あのようなツールを使用して仕事をしたらなら、気分盛り上がるでしょう。
でも伊東屋の文房具も、思わず欲しくなるような、テンションあがるものがたくさんありました。
結局、昔からの文房具も、近未来的はツールも、どちらが良いというわけではなく、どちらにしろ、優れた商品というものは、日常を美しくしてくれるものなのだと思いました。
灯香
ポストカードを買って、書いて、切手貼って、出す。
買ったその場でそれを全て行うことが、とても楽しかったです。
ちょっと、旅行気分にもなれました。
いつも、先生が買ってくださったポストカードには、強烈な思い出がセットになるのですが、今回はお食事をしながら買いたこともあり、また格別です。
そのカードを見る度に、食べていたサーモンベネディクトの味・香り・店内のざわつき、愛さんの絆創膏で閉じた封筒など、さまざまな記憶が蘇ると思いました。
こんなことを、一緒にデートした人と積み重ねていったなら、とても鮮やかな記憶にまみれて、そんな相手とは、とてもじゃないけれど、別れるなんてできないのではないかしら?なんて想像してしまいました。
エミ
ビル13階を駆け上がる思い出話を聞いてから、実際に12階から階段で下る体験をするのが面白かったです。地下鉄の乗り換えではぁはぁ言いながら何度も階段上り下りするのは007の逃走シーンみたいで楽しかったです。
何気ないけれど、未体験を一緒に味わう銀座デートは楽しすぎました。
灯香
伊東屋さんで、とても素適なスノードームを見つけました。
スノードームは、お店にあると、とりあえずひっくり返したくなるし、ただ飾るしかないのに、何個も欲しくなってしまいます。
女性の買い物は買うことではなく、想像して楽しむことが目的ということを聞いて、私がスノードームに惹かれるのも、だからなのだと思いました。
スノードームの中って、1つの世界ですから、とても入り込みやすいのです。
それにしても、可愛いスノードームでした。
今日の伊藤屋さんで、欲しいものは、①スノードーム ②ノートクチュールノート ③ピンクの地球儀。
④以降もまだあります。1か所で、こんなに欲しいものが見つかるのは、私にしては結構珍しいことです。
さすが、海外からのお客様に東日本で1番人気のことはあります。
日本人で近くに住んでいる私も、もっと頻繁に行かないともったいない、ステキな場所だと思いました。
しまぴょん
「ああ、もうダメだな。」ランチに頼んだエッグべネディクトがこない。
出発まであと五分。初参加で様子がわかんないから早そうなのを選んだのに、諦めたのだった。
すると目の前で、サーモンのエッグベネディクトを食べておられた灯香さん。
「半分食べてください。」といって差し出してくれました。遠慮する私に
「(私のが)きたら半分コしましょう。」
この状況判断と機転に感動!。きゅん!
結局こなかったけど、僕はお腹と心が満たされて、あとの二コマを乗り切れた。
こういう人でありたいし、この気配りをNJで習ってたよな、と勉強になりました。
関西人は懐に直球の親切だから、遠慮を和らげる気遣いコメントって
少ないかもしれない。自分でも道を聞かれたら、「丁度行くのでご一緒しますよ。」というと、
大概関東の方は「いいです。」と逃げて行かれる。(私の怪しさがそうさせるのかもしれない)
そんな時、相手の気持ちを和らげる一言っていってないなあ。
それは高度なコミュニケーションで、いつもNJで習ってるんだなあ。
関西は面白いことが最重要で、オチのない話をすると静かに死刑宣告が下る。
話に出てくる人の物まねをしながら話をするのは初歩の礼儀で条例なのだ。
(私は歩きマネとかしてしまい、将来を憂いた友人に制止される)
だけどそれは知り合い同士、場を和ますことに命を懸けるというということであって、
初対面ではしんどい。雑談テクが必要なんだなあ。たしかにアウェイだと僕は貝。
遠慮をメルトダウンできたら、即、その人の魅力なんだな。もてまくるよね。
灯香さんありがとう。きゅん!
愛
大人のオシャレを学びました。キャーが飛び出すのを必死で飲みこみました。
先生のプレゼントのカード。それに自分への手紙をカフェで書くなんて、オシャレ。
封が出来なくて困っていたら、女性陣の方に助けて頂き、とってもうれしかった。
先生のサイン入りの素敵なカードを、絆創膏で封印。説明書きのシールでデコレーション。
素敵なプレゼントって、物語をあげることなんだ。
このカード一つに、たくさんの物語を付けてくださいました。
愛
行くところ、見るもの、全てがカルチャーショックでした。
その分塾の皆さんとお話が出来て、楽しさが倍になりました。
日頃美術館行く率がとても高くてびっくりしました。これが普通、というのが刺激的。
先生と歩くと建物一つでも、小さな装飾から勉強。ウィンドゥディスプレイでも勉強。
私もそこで工夫に気がつける自分、になりたいです。
ほくほくあんパンを片手に、帰りは、頭の中がホワイトアウト状態でした。
聞こえてきたジェットストリームのイントロに、泣きそうになりました。
愛
中学1年の時に、友達4人でノートに詩を書きあっていました。
そのノートに私が書いて、大爆笑されたのが、銀座というタイトルの詩。
行ったこともありません。妄想です。恥ずかしいの極地のノートです。
でも、書いていてよかったな。数十年後本当に歩いてる。今そのノートを見て、そう思いました。
先生がこうして時間を作ってくれていることに感謝です。
明日、昨日のカードが届くと思うとドキドキ。
灯香
銀座伊東屋さんから出したポストカードが、先程帰宅したら、届いていました。
今日はいろいろと自分なりに考えるところがあり、正直落ち込んでいたのですが、ポストの中のカードを手にした瞬間、心が溶けました。
このポストカードを選んだときは、甘くて可愛らしすぎる、自分らしくないカードを選んでしまったと、内心少し後悔しておりましたが、届いてみると、逆にその甘さ優しさに癒されました。
もしかしたら、自分らしくないと感じているのに選んでしまったものは、自分に今不足しているものなのかもしれず、らしくないなんて抵抗しないで、そろそろ付け加えても良い要素なのではないかしら。なんて思いました。
それにしても、遠足塾の中で切手貼って、投函できたことは、最高でした。
書いた手紙は、消印が押された瞬間自分の手を離れて、何か別の、「手紙」という魂宿したものに変わる気がします。
先生にサインを頼んだら、裏は私が書き込んでいるし、仕方なく表の絵の猫とハートの、空いている隙間に、絵にかぶらないように、小さくサインしてくださった。
こんなに小さな先生のサイン、初めて見ました。それも、可愛らしくて、とても癒される宝物ができました。
しかも、遠足塾の、思いで付きです。
とっても、可愛い!
愛
今、私にも遠足塾のカードが届きました。
消印は、銀座。秘書室の方を思いました。
封は灯香さんからもらった絆創膏。封筒が雨で少し破けていました。本当に絆創膏が必要でした。
カードの表紙はグランドピアノの貼り絵。先生、灯香さん、由佳さんのサイン入りの豪華さ。
灯香さんの名前の下には、ハートマーク。その時の書いている表情や仕草は、先生がミスインターで入賞者の方に、ティアラをかぶせてあげているときのそれと似ていました。
先生の相手を想う工夫は、カード一つでここまで、という感じです。