銀座で天丼を食べることに憧れていましたが、夕暮れテラス席で頂けるとは夢以上の世界でした。
以前は、見慣れぬ高級店に近寄ることができませんでしたが、塾のあと堂々と立ち寄ることができました。

贅沢な、大人の時間を体験出来ました。
贅を尽くした料理、テラスから観る夜景、ビルの屋上の心地よい風。
銀座が、少し身近になりました。

銀座の夜のテラス席は、とても煌めいていました。
お洒落でクールで、少しの憧れと、親密さを含む空間でした。
銀座の夜空、シックに輝くフェラガモのビルの上を、飛行機が横切って、シャンパンでぽうっとした私は、まるで魔法でも見ているような気分でした。
絵で描くとしたら、どんな感じがいいかな。あの光の煌めき、ガラスの艶めきは、ハートカクテルだな。
先生が前にいるせいか、ふとなぜか、わたせせいぞうさんがこの光景を描いたら、最高だろうな。と思いました。
銀座シックスのテラス席は、私の中のハートカクテルです。

テラスのソファー席に通された瞬間、「うわぁ～」と声を出してしまいました。
ソファの前には、お洒落な椅子があり、先生含め数名の方は椅子に座られたので、ソファに座った私は、銀座の夜景をバックにした、スーツ姿の男性・美しい女性のみなさんの姿を楽しむことができました。
輝く街の夜空を背景にすると、ますます素適に見える。
ということは、もしかして、私も夜景を背にしたほうが、少しはキレイに見えたかしら？失敗した。なんて思いながらも、でもおかげで十分、綺麗な光景を味わえて、幸せなので満足です。

テラス席では、外の景色がよく見えたほうがいいから、通常なら、正面は遮るものが何もなく、そのままガラス越しに街を見渡せたほうがいいと思います。
でも今回は、逆に、私と夜景との間に、先生やみなさんがいてくれたほうが、景色としてキレイだな、楽しいなと感じました。
それはやはり、先生はもちろん、みなさんきちんとした格好をされているからだと思います。
私も、レストランの景色の1部になれるような、いてくれたほうが、美しい眺めになるな。と思われるような人になりたいな。と改めて思いました。

テラス席は、何だか、仲良しな感じがするのです。
仲良しだからテラスに座るのか、テラスに座るから仲が良くなるのか、わかりませんが、テラス席に座ろうって言われると、なんだか嬉しい。
どうしてでしょうか。一緒に、この時を、空間を、少しリラックスして味わおうよと言ってくれているような気がするからかもしれません。