中谷先生と電車で移動している時間も面白かった。
　中谷先生が，電車の中で立っているとき足がそろっているのがカッコよかった。
　ジャコメッティの彫刻みたいに，これまたうまい具合にポンと立っていた。
　たまに街で，中谷先生に似ている人がいるので「あれ，中谷先生かな」と思うことがある。
　でも一瞬で先生でないと分かる。
　姿勢が悪く，背筋が曲がっていたり，仕草が下品だったりするからだ。
　よく考えたら，せっかく中谷先生と話す機会があったのだから，もっと何か聞けばよかった。
　

デートコースについてあれこれ思い悩み、工夫を凝らす男性の舞台裏を知ることで、私も一人の女性として、人間として、できる限りの心を込めて、デートの相手と向き合わなくてはいけないのだな。と気が付きました。
年齢だけはだいぶ大人になったけれど、私はどうも子供じみていたなと、つくづく思います。
今までは、気の合う友人と遊ぶことと、デートの区別がほとんどありませんでした。
でも最近は、恋愛がもっと独特な心の動きとして、私の中に存在しています。
それもこれも全部、遠足塾で先生が男性の皆様にデートコースについて教えていたことから、男性の努力を知れたこと、セミナーで教養について教えていただいているおかげで、今までのような笑って遊ぶだけの恋愛は、つまらなくなったせいだと思います。
先生に教えていただきながら、たくさん小説を読んで、映画を観て、文化について学んだなら、これからもっと深く変化できそうで、ドキドキします。

映画館の中を通り抜けただけなのに、まるで一緒に映画を観たような気分です。
音と、香りと、カーペットを踏む足の感触。これだけで、もう映画館デートした気分です。
映画が始まる前、席に着く前に、一緒に映画館の中を、歩いている時間が楽しいです。

ミットタウン日比谷、皇居の森の暗さのせいで、ますます煌めいて見える日比谷通り、そして館内の賑わい。
今夜のお食事は、ここなのかな。と思いました。
ですが、その次の瞬間、私は静かな森のレストランに、ゆったりと座っていました。
世界がくるっとひっくり返ったような、魔法のような変化に、先生すごい。と思いました。
照明も穏やかに優しくて、外には木々や花の影。お話しなくても、座っているだけで、幸せだなと思える場所でした。

インターメディアテクが、とても面白かったです。
普通の展覧会より、面白いと感じてしまうほどです。
これで入場無料なんて、すごい。知ることができて、良かったです。
館内は知的で、しかもお洒落な雰囲気が漂っていました。
並べ方や、配置の仕方に、どことなくユーモアが感じられるせいかと思う。
この感覚はちょっと面白く、やみつきになってしまいそう。
何度も足を運んで、勉強したくなりました。