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中谷彰宏公式サイト - AKIHIRO NAKATANI -

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大人の遠足塾(49)
「自宅から生き様を学ぶ。/江戸東京たてもの園編」

6月2日(土)

エミ

白いお家に強く惹かれたのは、トトロを見て
小さい頃から憧れていたからなんだと気づきました。
一流の人が暮らしていた建物に入って、自分が生活する姿を想像することで夢膨らみました。月中の表紙を思わせる素敵なテラスでカルピスとハヤシライスを頂きました。午前中だけの出来事と思えないくらい濃密でした。

灯香

驚くほど、面白かったです。
緑溢れる公園の気持ち良さと、歩みを進めるほどに現れてくる、魅力的な建物。
みんなで靴を脱いで、1軒1軒お邪魔するのが、とても楽しかったです。
それぞれ全く違う建物で、住んでいる人の好み、生活のスタイル、家で過ごす時間を、どのような時間にしたいのか。ということが全部伝わってきます。
今回の遠足塾のタイトルに、「自宅から生き様を学ぶ」とありますが、そうか、学ぶのは何を大切にしたかという生き様なのかと思い、自分の部屋を改めて見てみると、全くこれではいけないな、私の部屋からは何も見えてこない。ただ住んでいるだけだ。と感じました。
部屋を、自分の生き様を表す場、今の私を表す場として見たならば、1番に大切にケアしなくてはいけない。
自分の住む環境に気を配るのは、自分を大切にすることだと思い、そしてそれは何よりも大切だと感じました。

灯香

皆で旅行した気分です。
商店街の文具店をのぞき、旅館に入り、そして子宝湯へ。
隣の男湯から、先生、真ちゃん、男性の声が天井に反響して聞こえてくる。
その響く声をききながら、こちらは女性同士、湯船で腰かけてお喋りしているのも、本当に旅先の銭湯でくつろいでいるようで、とても楽しく思い出に残りました。
男湯にも入ってみましたが、全く女湯と雰囲気が違うので、驚きました。
タイルの絵とポスターだけであんなに違うはずがない、もっと細かい何かが違うのだろうと思う。
雰囲気というものは、細かいいろんな要素の集合体なのだから、自分が何かを作るときには、小さなところで手を抜いてはいけないなと思いました。
そして、何か感じるものを見たときには、具体的にどこが違うのか、見つけられるようにならなきゃいけないな。とも思いました。

灯香

デ・ラランデ邸のテラスでのお食事が、とても嬉しかったです。
邸宅の中を見学してテラスに戻ったとき、カルピスの真っ白なグラスが、1輪のお花を添えて席に置かれているのを見たときの嬉しい驚きは、忘れることができません。
緑溢れて空は澄み、カルピスの白もまぶしくマゼンタの花。あまりにも初夏が凝縮された光景でした。
そして、一口飲んだカルピスの美味しさに、またびっくりしました。
カルピスを頼んで、本当に良かったです。
そもそも私は、カレーライスとアイスティーを頼もうと思っていたのですが、先生やエミちゃんのテーブルから、ハヤシライスという声が聞こえ、同じテーブルの彰子さんと土門さんに聞いたところ、二人もハヤシライスにするというので、じゃあ私もとつられて変更し、カルピスはと言えば、メニューを見た瞬間、「なんでカルピス?」と不思議に思い、カレーにカルピスはないと一度却下したのですが、その私の横で、土門さんがなんのためらいもなく、「私カルピス」というのに驚き、ここでもつられてカルピスに変更した結果です。
アヒルの頭ではないですが、普段自分では頼まないものを注文すると、楽しい。
普段頼まないものを、自分の意志で食べるようにしなくては。と改めて思いました。

灯香

いろんなお宅にお邪魔し、銭湯に入り、初夏の光溢れるテラスでのお食事から1時間後には、いつもの外苑前のセミナールームでお勉強をしていました。
すごく密度の濃い1日でした。午前中にあんなに自然の中でくつろいで笑い、午後は3コマ集中し、終わったときには、それが全部1日の出来事だとは信じられませんでした。
普段の自分が、いかに予定をゆるゆるに組んでいるか、それなのに時間がないと言っているかが、よくわかりました。

ゆか

素晴らしい週末でした。全部がすごくて、何を書いたらいいのかわかりませんが、頑張って書きます。
 前川國男邸。うつくしの一言に尽きます。当たり前なんですが、書かずにはいられません。ル・コルビジェさんのお弟子さんで、その後、フランク・ロイド・ライトさんのところで学んだアントニン・レーモンドさんところで働いた。と言うことは、コルビジェとライトのいいとこどりっってことなのではないですか。それの中に素足で入ってしまった。靴下持って行って良かった。
 イスが、北欧?アメリカミッドセンチュリー?何年前に建てたんだろう。戦時中とは、驚きです。お風呂は白タイルに黒のアクセント。純木造なのに完璧なモダンです。なんとなくある照明、イサム・ノグチ、初めて近くで実物見ちゃいました。イスにも座らせてもらっちゃいました。帰って調べたら、イームズさんに影響を受けた水之江忠臣というお方の作品だそうです。知る人ぞ知る方だそうです。知らないというのは怖くて恥ずかしいことです。
 中谷塾の皆さんとご一緒だったので、ガイドさんのご説明がとっても丁寧です。心残りは、木の材質を質問したかったけれど、タイミングを躊躇して聞けませんでした。帰って調べましたがわかりません。ネットに頼ってはいけません。一期一会です。反省と教訓。
 石の材質は、幸い調べることができました。大谷石という石だそうです。ライトが好んで使った石だそうです。いつか、写真で見た帝国ホテルも。あ~見ることができて幸せです。あそこがライトの影響だったんだ。
 家具やおうちは、素敵なものを見てマイナスに捉えてしまうと悲しくなりますが、見ないようにすることはやめて、もっと知って「住まう」ことを大事に大事にする心に、少しでもあやかろう。そう思うと元気が出ます。
 何より、2時間でこの空間の旅、お食事まで。なのに詰め込んでる感じが微塵もしないのは、いったいどんな手品を先生は使っているのでしょうか。ただただ、能天気に感激しっぱなしてしまいました。
 おもてなしができる人は、何より素敵で色気があるなあと思います。そのための知性と体力なんですね。そして、経験。勉強することがいっぱい、いっぱい。まだまだ、復習しなくては。
 【追記】
 次の日、東大駒場の「日本民芸館」へ、近くに素敵な建物がありました。前川國男さんの「笠間邸」だと帰ってきて知りました。なんと、ラッキーな週末。
 
 
 

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