大人の遠足塾(52)
「遊びに行きたい一流の豪邸シリーズ/音羽・鳩山会館編
9月1日(土)
灯香
豪邸なのに、とても居心地がよく、自然とその世界に惹き込まれました。
すごい、どうしてこんなに居心地良いのだろう。
居心地の良さに驚くという、よくわからないショックを受けたら、突然建築について勉強したくなりました。
遠足塾では、いつも先生にいろいろな建築について教えていただいております。
今までは、教養として好き嫌いなく覚えなくては。と思う程度でした。
でも、今回鳩山邸で驚く体験をしたら、今まで教えていただいた建築全てを総復習したくなりました。
もっと、勉強したくなりました。
自分でも、びっくりです。
宝物のような、幸せな体験をいたしました。
灯香
今まで遠足でいろいろな建物に連れて行っていただいたり、セミナーでも建築について教えていただきました。
もしその経験が無いままに、鳩山邸に行ったとしても、ここまで惹かれることは無かったのではないかと思います。
自分が心惹かれるものに出会うためには、特に好きともなんとも思わない、その他たくさんの雑多な経験や知識が必要という、不思議なことに気が付きました。
嫌いは好きに出会うため。
ますますあらゆるお勉強が、腹立たしい体験さえもが、楽しくなってきました。
灯香
チューダー様式、アダムスタイル、いいな。と思っても、私はそのような邸宅に住んでいない。
どうしたら、あの空気感を、少しでも自分の生活に取り入れることができるんだろう。
居心地いいと思える空気を作り出していたのは何だったのか。
まず、窓から差し込む光、広がる芝生の緑、壁の絵画のやわらかなタッチ、ソファやテーブルにかけられたカバーなどの生地感、食堂・サンルームを通して伝わってくる飲食の空気、手紙や日記、硯から伝わる手書きの空気、それらのものが思い出されます。
光と緑、ファブリック、絵画、食べること、書くこと、そこから受ける温かな日常の空気は、私をとても幸せにしてくれます。
チューダー様式やアダムスタイルは無理でも、その部分なら、まだまだ私の生活も改善できると気が付き、ワクワクしてきました。
生きる誘惑です。
灯香
椿山荘の庭園の空気に乗って、先生から、お香の香りが流れてきました。
そのことで、椿山荘の庭園が、とても印象に残りました。
香りはふわふわ漂うだけの空気なのに、記憶の中ではこんなにも固定されてしっかりと根づく、とても影響力があるものだな。と改めて思いました。
香水の雰囲気も私は嫌いではないけれど、庭園ではやはりお香の香りがしてほしいし、お香の香りがする人は、とても上品に感じるな。と思いました。
身にまとう香りで、私のイメージがほぼ決まってしまう。
理想の自分の香りを身にまとおう。私も、匂い袋を買わなくちゃ。
灯香
椿山荘のレストランでは、人数が多かったので、席が2つに分かれました。
今回は横並びでもなかったので、先生は椅子から後ろを振り返って話しかけてくださいましたが、個人的にはその前後の位置関係でするやり取りがとても好きです。
隣で話すのも良いけれど、後ろを振り返って話しかけてくれるのは、もっと好きです。
セミナーでも、何か私が変なことを言ったのか、前の席の方が振り返って笑いかけてくださるときがありますが、それはとても嬉しです。なんだかいたずらっぽくて、そんな人は魅力的です。
私もただ前を向いているだけじゃなくて、前後左右でコミュニケーションできる、魅力的な人になろうと思いました。
エミ
2人の一流人を虜にした女性とはどんな人だったのかと興味深く訪問しました。美しい字であったり、仕事のお名刺があり、世界観に刺激を受けました。
間に坂登りや山登りを挟み、憧れのホテルレストランでの食事が贅沢な時間でした。対極を体験する印象深い遠足塾でした。
灯香
先生の後ろを追いかけて歩いていると、先生の鼻歌が聞こえてくるときがあります。
そんなときは、思わず嬉しくて、先生を見上げてしまいます。
すごく、濃厚で滑らかな音符が、さりげなく漂っている感じがする。
試しに私も、歩きながら鼻歌してみたら、とても楽しくなりました。
明るい気分になりたいときは、鼻歌しよう、そのうち私も先生みたいに、無意識に鼻歌しながら歩いていたらいいな。と思いました。