大阪校・大人の遠足塾(20)
「京都の富豪別荘地の美に触れる。/南禅寺・永観堂・野村美術館編」
3月15日(日)
榊田未央
「永観、遅し?」の先生の言葉に、「次回の楽しみ」と答えながら、既に反省モードに入ってました。永観堂の拝観時間を調べていれば、先に永観堂いきましょうと提案できたのにと。でも、先生は違いました。蹴上の駅に向かいながらも、「まだ何か・・・」と考えてらっしゃった。目に入った泉屋博古館のポスター。すぐにみんなが地図を出してくれる。タクシーを拾いに猛ダッシュ。私の顔はみんなには見えなかったけど、笑ってた。リーダーの粘りを学びました。
エミ
先生の面白解説付きでいくつものスポットを回るので、すでに遠足ランキング1位に浮上していました。
最終目的の見返り阿弥陀さまに間わなかったのも仕方ないなと思っていました。
帰路に向かっていると、泉屋博古館のポスターで立ち止まっている先生。次回の為に見てるのかと思いきや、「今ならまだ間に合う」の声が上がりました。11人全員タクシーに飛び乗り、来た道を逆流しました。おかげで、青銅器を鱈腹味わうことができました。饕餮の青銅器は文化外交のためと聞き、教養を必死で勉強していることのやりがいを見つけました。
新幹線の時間のため、先にタクシーに乗せてもらいました。阪急線なのにJR京都駅まで一緒に乗ってくれたホップ大王は、運転手さんと和やかに雑談して下さいます。焦る気持ちが吹き飛びました。
ものすごい予習ノートを作っていることが余裕を生み出すんだと実感しました。
ホップ大王を真似て、登場人物を書き出して復習しています。調べてみると東京校遠足塾にも繋がったりするので面白さが続きます。
榊田未央
和食器を見ると、つい料理を思い浮かべてしまいます。浮かぶのは母の手料理です。祖母も母も器が好きでした。美意識は、家庭料理で受け継がれていくのだと気づきました。
ホップ大王
【「もうちょっと予習をやっておかない」と思ったらやっておこうよ。】
予習をしていて自分が気になった人物、事柄は
もう一歩踏み込んで調べて第一段階はクリアーだ。
琵琶湖疎水→誰が設計?→田邊朔郎(たなべさくろう)→○○○
次を調べないとね。
ホップ大王
【予習の着眼点は良くなっている。中谷先生のオブラートに包んでくれているクイズに答えたい】
《南禅寺》
予習で書き出したメモを帰りの電車の中でチェックしてみる。
臨済宗南禅寺派大本山 別格 開山 開基 京都五山 鎌倉五山 京都三門(南禅寺、知恩院、仁和寺)等々に
ついて内容を書き出してある。
しかし先生のクイズに答えられない。
塾で調べるポイントは身についてきている。
クイズの答え方の練習ができていない。
今回の体験映像を思い出しながらメモ書きの復習と肉付けをするぞ。
ホップ大王
【絶景かな。絶景かな @南禅寺三門】
1人で来ていたら三門の上に上がっていなかったと思う。
「これが三門か」で終わらなくて良かった。
急な階段を上がっているとお城の天守閣(犬山城)の階段もキツかったことを思い出した。
三門の上から見る景色で「ワァ~」と声がでちゃいます。
自分の顔がにやけているのがわかります。
上に上がったから石川五右衛門の名台詞『絶景かな。絶景かな』を生体験することができる。
歌舞伎≪桜門五三桐≫の事をもっと調べて、見たくなりますね。
ホップ大王
【初心者でもわかる狩野永徳と長谷川等伯が描く絵の違い】
中谷先生の答えを聞いて
アニメ北斗の拳でラオウとトキが闘う場面が頭に浮かんだ。
狩野永徳は「剛 凄い」 長谷川等伯は「動き」
この言葉を使ってなら僕が誰かに話をしても伝わるね。
何か違いを説明するときは身近な言葉に置き換えることが大切です。
ホップ大王
【懐石のうつわよりも掛軸の絵に目がいってします@野村美術館】
昨年から今年にかけての美術展で
円山応挙、与謝蕪村、呉春、松村景文、曽我蕭白の日本絵画を
見てきているので少しは身近なものになってきている。
作者と作品を見ていると
自分がニコニコしていることがわかる。
ゼロではないからだ。
今回の展示会で見た曽我蕭白の絵が可愛らしい絵でニッコリしちゃいました。
中谷塾の方程式 美術館に通っている間に免疫力が少しずつ上がってきています。
続けていけば「うつわ」のこともわかってきますね。
高木裕矢
前回初参加の遠足塾では、中谷先生の解説と質問に終始キョトンだったんですが
予習に本を読んで、今回2回目の遠足塾です。
予習にまず寺社紹介の本を読み始めました。
南禅寺の項を読み始めて1行目から、「日本における禅宗は、臨済宗、曹洞宗、黄檗宗・・・」と、いきなりわかりません。
これは、読み進めようがないと思いながらもとにかく進むと、「塔頭(たっちゅう)、伽藍(がらん)」とわからない言葉が出てきます。
「亀山天皇」と天皇様のことも出てきます。「歴代天皇事典」を調べながら、お寺の創建時代の天皇様の項を読みノートに書き出しました。
仏教の宗派や用語がまったくわからないので、仏教の本を読みました。
シャーキャ国のシッダールタ王子が悟りを開いたらからお釈迦(しゃか)様。
仏像の種類の項では、悟りを開く前の菩薩様の姿は、
王子の時の姿を模しているからネックレスとか飾りがある。
伽藍(がらん)が、なにもなくてガラガラの元になった言葉。と「へぇぇ」の連続です。
知識が白紙とは面白いもので、全部が新鮮です。
最初に読んだ本に戻って読み直しましたが、まだまだ、実感をもって読めません。
他に良い本がないかと探したら、作家さんのお寺案内本をみつけて読みました。
永観堂のところでは、「法然の念仏集を読んで論破しようとしたが、読めば読むほどはまってしまって改宗した」となにやら面白い話も書いてありました。
お庭の話もあったし小川治兵衛さんの生涯も調べようと・・・本を手に入れて
都ホテルの葵殿は、最後の作庭だったと知ったところで予習のタイムアップで当日です。
当日は、先生の解説にキョトンもあったけど、予習したところは楽しめました。
都ホテルでは、エミさんの行動力で、葵殿に会えました。
都ホテル、インクライン、金地院、南禅寺、野村美術館、泉屋博古館のコースと
間に合わなかった永観堂をもう一度味わうために
山盛りに溜まった復習をしています。
しまぴょん
京都は下準備をしていかないと記憶がごちゃごちゃになる。行ったところも覚えておらず、見てから、「あっ、ここ来たことある。」てなことに。昨日授業で教わったことも思い出せない情けなさ。路線図、予習講義、解説有難し。かつ本当に申し訳ない。泉屋博古館は塾の前後に行こうと思っていた。野村&泉屋はカ・イ・カ・ン。(by薬師丸ひろ子)
先生は青銅器コーナーになかなか進まれない。入口で悲しそうに「行く?」と仰った。こういうわけのわからない(知的ハードルの高い)ものこそ先生の解説が必。「はい。」みんなが途方に暮れそうな時、先生は悲しげだ。手前のジオラマが長かったもの。
こんな先端技術を持っててすごいでっしゃろ外交は、オスマン帝国の宝石付短剣のよう。
でも、好きでなかったら置くとこ困る。どこかの国の権力者の褒美も、価値がわかれば通用するが、
気候・文化の違う国ならどうだろう。時代は急激に変化する。今まさに実感。
逆もしかりで信長に学ラン(長ランで赤いサテンの裏地に龍の刺繍)を贈ったら「近う寄れ。」になるやもしれぬ。
表面的な価値観は時代で変化する。本質的なものは変わらない。形がない。
変わるのは恋。変わらないのは愛。詩人になってみた。でも宝石は値打ちあるなあ。
高木裕矢
少しですが予習したので、前回のように先生の解説がまったくわからずキョトンとした状態から少し抜け出して「本に書いてあったな」という感じで少しだけ味わえました。
予習不足だったのは、南禅寺が、五山の上に位置づけられたとは書いてあったけど誰だったかな。とか、永観堂の宗派の変更で、誰かが反論しようと読んだらはまったという話が書いてあったなと。
理解が浅くまだまだ、勉強が足りてない事を実感しました。
ただ、一回目の遠足塾よりも
「都ホテルで、ここが小川治兵衛さんの最後のお仕事だった葵殿庭園ってところかな」と言った感じで、味わえた部分もありました。
本当に歴史とか文化などは、白紙の状態なので少しずつ勉強していきます。
しまぴょん
存じ上げなかったが、高木さんはNHKの3列目で大声で素直に笑う人、先生とは昔付き合っておられたイメージ。
三門の下りで、階段の急さと幅の狭さ(縦)にビビってしまった。下からきた方が、私達が長いのでかなり待っておられた。(降りる方が優先なんだけど)私は怖いし下から来た人に行ってもらった。すると高木さんが、
「怖いの?(笑)僕先行くから直後からおりてきい。」といって先に行ってくださった。降りると靴紐を結んでおられ、その時点でラストなのが私のせいだし待とうとすると、「先いき。」と言ってくださった。
少しいくとまりなさんが先で曲がるので気にして待ってくれていた。
ほぷ兄も予習ノートを披露してくれたのでせんせに報告。みんなやさし。
タニー・キヨミチ
レターを読みました。
予定外が面白い。
予想していなかったことを、
予定外を、いかに楽しむか。
ここに人生を楽しむキーがあると思います。
しまぴょん
事件がテキスト化されていく昨今、ではこれも記しておこう。
お寺で先生は鼻高々恋虎猛進。手前のお部屋にでっかい陶器の寒山拾得像。スルーなんやって思っていたら、戻る時に言い捨てはった。「夜明けのゲイバーやん。」
確信を突いた写実的表現に、『昔のことが思い出せない。』もう、そうとしか見えない。一気に淫靡転換。
「これ、誰?」「どうゆうはなしー?」先生の声が聞こえてくる。バラバラの断片をみんなで繋げて一刀両断。
妄想授業が始まった。調べとかなくちゃ。