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大阪校・大人塾(6)
「思いやりを持てる7つの方法」

2月23日(土)

朋子

スピード感は、日々の生活でも養えると思いました。
20年近く、仕事と子育ての両立で、1分を確保したい生活をしていました。
「最初に今から話すことの結論を言って」
「3分あれば、1分でご飯をチンして、2分で昼食が食べられる」
この意識は、
「時間がなくてできませんでした」
と、一切言い訳できない状況で育ちました。
今でも「時間がない」と言い訳しないために、勉強の方法、仕事の戦略の立て方を、中谷先生から学んでいます。
中谷先生は、時間の「使い方」だけではなく、時間の「活かし方」を教えてくださいます。
私も同業者が仰天するほど、絵を描くのが早いです。
「早くやろう」ではなく、「やらなくていいことを徹底的に省く」という戦略です。
中谷先生は、哲学や美術史を通して、人生で、何に力点を置けばいいのかを教えてくださっています。
私にとっては、人事採用のお話も、北斎の人生を学ぶことも、夢へのスピードアップにつながっています。

朋子

1枚の注文の絵を描くために、20枚以上の小下絵を描き、3枚の本画を描き始めます。
最後は1枚に集中し、これなら人様にお出しできるかなと、仕方なく送り出します。
1枚の絵の後ろに、人前に出せない作品が山ほどあります。
でもそれが、今でも注文をいただける理由かもしれないと思いました。
完璧な絵は一枚も描いたことがありません。
出品し終えた直後から、
「明日から描く絵は、ここを直そう」
と、やり直しが始まります。
景気や流行の変化は、物が売れない原因になりません。
絵が動かなかったときは、私の勉強不足のときでした。
付加価値を上げる努力を怠らないよう、自分に一番厳しく学んでいきます。

朋子

お客様の層を変えようとすると、一時的な「損に見えること」は、必ず起こると感じます。
採用のお話が、非常に勉強になりました。
拝聴していて、大きな変革の兆しに、ドキドキしました。
私は、アートの仕事の性質もありますが、売上が下がったり、キャンセルが増えることは、損ではないと考えています。
一番怖いのは、目の前の利益を確保するために、仕事の質が下がることです。
金銭的な損失を取り戻すことよりも、一度下げてしまった質を上げることは、本当に難しい。
わがままを許さない男性のお話もは、とても興味深かったです。
束縛の「負のループ」に、ゾッとしました。
私は、一緒に旅行しても、別行動をしたい。
大切な美術館は、1人で過ごしたい。
1日の中で1人になる時間が多くないと、とても辛い。
ですが1人になりたがると、浮気を疑われます。
書いていて、
「器が小さいということは、人間のオリジナリティを認められない『大衆』なのだ」
と気づきました。
貴族がモテるのは、人にも自分にも自由だからでしょう。

朋子

女性画家も「作品を買うから食事に行こう」「一度温泉に行こう」と、口説いてくるお客様に遭遇します。
すぐに弟子を口説く「似非師匠」もいます。
顔は笑っていますが、心のシャッターが瞬間的に降ります。
くだらないと思っていると、影響を受けます。
相手に腹を立てていると、同じレベルの思考に落ちていくと教わりました。
日々、禅語や芸術、哲学や数学などの美しい世界に遊んでいると、同じように、美しい世界に住む人と親しめるのだと感じます。
1分1秒でも美しいものに触れ、教養を積み重ねることが、私の人生です。
美しい世界で生きる方法も、中谷先生に教えていただきました。

榊田未央

会社を経営しているので、答えのない未来に対する決断を迫られる時が多いです。授業で答えることは、いざという時に、決断する練習だったのですね。そう思うと普段、決断しているようで判断していたのだと気づかされます。甘かったです。

早川 泰之

「どう生きるか」を、あらためて意識しています。中谷塾に参加しつづけて、確実に生き方がよくなっていると実感します。この過程が楽しいです。また恩送りのお話しも貴重です。たくさん受けてきた恩を思い返すきっかけになっています。

朋子

塾で登場した芸術家たちの恋愛が、乱れているものが多かったので、
「一般の人が思う芸術家の恋愛はグチャグチャなイメージなのだ」
と、ショックを受けていました。
私は画家ですが、家族を悲しませる恋愛は嫌いです。
結婚という形でなくても、ひとりの人を、誠実に愛する努力ができる人を、貴族だと感じます。
愛する努力ができずに、次々と相手に目移りする人はいます。
でもそれは、芸術家として以前に、人間として深みが足りないと思うことが、これまでに多くありました。
芸術家の愛は、お互いに、世界の美しさ、人間の奇跡を探求するものなのに。
「この人は違うから、次はこの人」と目移りするのは、幼稚です。
偉そうに書いていますが、塾で、芸術家の恋愛を俯瞰して、
「新時代の芸術家には、人間としての円熟さも必要だ」
と、意識するようになりました。
これからの時代は、
「芸術家は誠実で、愛されると幸せそうだ」
とイメージしてもらえたら、嬉しいです。

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