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大阪校・教養塾(16)
「身の回りにある教養に気づく7つの方法」

3月24日(土)

朋子

日本中の芸術研究を紹介する仕事を、することになりました。
「京都は知っているけれど、他は知りません」では、
いけません。
伝え方も、先生から学んでいます。
不染鉄先生は、お名前と、絵を数枚知っているだけでした。
旧体制の価値観に縛られたままです。
恥ずかしい。
上村松篁先生は、私の所属する創画会の創立会員で、
母親の上村松園の帝展に反旗を翻した、革命家です。
漢詩も、和歌も、謡も、すべての教養に精通されていました。
京都画壇のトップスターです。
親交があられたとは。
絵手紙を拝見して、納得です。
本当に素晴らしい。
私も、こんな絵が描きたい。
言葉と絵のコラボは、広告を学んでから、
どんどん惹かれていきました。
そうか、絵の中に、字を書いてもいいんだ。
先生から学んで、絵に字を重ねる抵抗感が、消えました。
書道塾、申し込まなきゃ。

吉澤 宏

文化が飯の種になることに日本人は気づいていない。私もまったく気づいていませんでした。
デザインとフォントに力を入れます。
まずは習字習いに行きます。

朋子

なんとなく知っているつもりの西行を、もう一度調べました。
最初に西行の名を知ったのは、明恵上人との関わりです。
高校生の頃に、白洲正子ブームがあり、『西行』で初めて人物像を知りました。
西行の花は、山桜だったのでしょうか。
「吉野山 花の散りにし木の下に とめし心は われを待つらむ」
この歌も好きです。
復習に、ふと口にする、花の歌を挙げてみました。
「久かたの 光のどけき 春の日に 静心なく 花の散るらむ」
紀友則です。
連翹や雪柳は、随分長く咲いているのに、桜だけは、あっという間に散ります。
人の心も、移ろうからこそ美しいのだと、教えてくれているように思えます。
クロード・マネのモデルを調べていたら、女性画家ベルト・モリゾも発見。
まだまだ、女性が画家になることは、難しい時代だったはず。
そうでもないのかな?
調べることが、増えました。
アレクサンドル・カバネルが、《ビーナスの誕生》を描いた翌年に、
印象派展が開催されたことの比較として、よく目にする作品でした。
イレーヌ嬢の乳白色の顔は、アングルだけではなく、カバネルからも影響があったかも。
そういえば、ルネサンス絵画も、詩を典拠にした絵がたくさんありました。
ボッカッチョの『デカメロン』からも、多くの絵が誕生していたはず。
言葉がイメージを引き立たせる、不染鉄の絵に繋がります。

朋子

皇女ソフィアの、絹のドレスの光沢が素晴らしい。
レーピンは、ルイーズ・ビジュエ=ルブランのような、
宮廷肖像画家の影響を受けているのかな。
私のロシア観は、過分にアンリ・トロワイヤに影響を受けています。
ピョートル1世の印象は、「政治に向かない、頼りない君主」です。
憤怒のソフィアの方が、すっごくカッコいい。
テーブルに開かれた分厚い本が、彼女の知性を表現しています。
レーピンの、政治批判の絵画として、秀逸な作かも。
ソフィアの存在が、エカテリーナに繋がったと先生からお聞きして、
なぜドイツ生まれの皇女が、クーデターを成功させることができたのだろうと、
謎が解けました。

榊田未央

この授業量の後ろ側にある勉強量が想像を絶する世界であることだけは、想像できます。
もう復習が間に合わない言い訳は無しです。
教養を身につけるには、相当な根性がないとできませんね。
自分の根性がないことに、気づかされます。

榊田未央

勉強の仕方には、自分の生き方が投影されているように思いました。
教養がある方も、その過程で人生と格闘し、今を生きてらっしゃるのだと。
教養を身につけるため日々格闘することは、知識を超えて生き方さえ変えていけるのだと、希望を感じます。

咲子

国宝に指定される空海のお経を見る機会があっても、どう関心してよいか、わからなかった。
頭の中から、形容詞も出てこなかった。
書道と仲良くなるきっかけが、今までほとんど無かった。
教養塾の最後のお話で、空海が中国に行く前から現地の語学に堪能で、
優れた論文を書き、準備をしていたエピソードが、面白かった。
今度、拝見することがあったら、勝手に親しみと尊敬をもって、観てみたい。
基礎知識がないことを恥ずべきか、少しのきっかけでワクワクできる初心者の特権を楽しむべきか。
塾と、体験を行き来しよう!と思った。

咲子

最近好き嫌いで、見るべき絵を選んではいけないと思っていたけど、
不染、見たい!と思っている。
絵のこちら側に、市井で生きる人々に優しい眼差しを向ける不染が見える気がする。
平泉成さん的も良かったけど、塾生に向ける先生の眼差しも、
不染と同じものを感じる時がある。
表現するって、素敵なことだなあと思った。

朋子

授業でいただいたカラー図版を、ファイルに入れました。
最近は、プロジェクターか、セミナー中でも「個人で検索してください」で済ますことが多いのに。
いただいたプリントは、「体に入った」と感じるまで、
机の上に出して、折に触れて眺めています。
不染鉄は、詩と共に、置いていました。
最初、詩を拝読して、胸が詰まるほど感動しました。
この画境にいたるまで、どれほどの鍛錬を積み重ねたのだろうと、痛みも感じました。
しばらく机の上で眺めていたら、「幸せな人生だなあ」と、羨ましくなりました。
なんて自由で、深くて、潔い良いのでしょう。
芸術を極めるには、厳しい鍛錬を避けることは出来ませんが、その中で得られる深い幸福感を、
作品から受け取りました。
私も、このような幸福感を、得られる生き方をしよう。
やっと、不染鉄に出会いました。
貴重な時間でした。

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