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中谷彰宏公式サイト - AKIHIRO NAKATANI -

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大阪校・教養塾(27)
「一緒にいて恥ずかしい人にならない7つの方法」

2月23日(土)

朋子

ダンカン・フィリップス所蔵のピエール・ボナールに、心惹かれました。
コレクションは、コレクターの人生を表現していて、見飽きません。
好きな作品だけしか欲しくないのは、とても共感できます。
なんでも集めていると、コレクションが荒れます。
アルマ・マーラーの生き方に、学ぶところが多くありました。
芸術家は、ほぼ芸術家同士でしか、恋愛していません。
例外は、科学者と芸術家の組み合わせです。
1人でいる時間の大切さを理解してもらうには、創造の過程を知っている人が一番です。
アルマの恋愛遍歴は「女性芸術家あるある」で、切なくなりました。
束縛が始まる時は、男性が、女性の才能に脅威を感じ始めた時だと感じます。
いつも過ごす相手の才能のレベルは、自分と同じか、それ以上でないと、低い方へ流されていきます。
女性芸術家も、男性モデルや、パトロンなどと、一時的に恋愛関係になる時もありますが、続いていません。
クリムトもそうですが、芸術家の恋愛の本質は、人間とではなく、モデルや愛人を通して、芸術と恋愛をしているように思えます。

朋子

日本絵画史の棚に、講義中も、電車の中でも、感動で泣きそうになりました。
全体を俯瞰できる広範な知識と、それを整理していく繊細な観察と考察が、ただ学術的に正確なのではなく、端正で美しい。
私は、中谷先生ご自身が、芸術そのものだと確信しています。
この短期間で、哲学、数学、音楽と、整理棚を次々とプレゼントしていただきました。
どの棚も、中谷先生の視点が美しく、分かりやすい。
美術史の年表も、この間に作ってくださいました。
これが、どれほどのことか。
解説も、なぜ次の時代に移行したのかという理由が分かりやすく、
「すごいことを体験している」
と、鼓動が乱れました。
棚の作り方も教えていただき、幸せすぎる講義でした。

朋子

北斎のプリントが、好きな絵ばかりで、嬉しくなります。
向日葵、知りませんでした。
珍しい。
北斎は、人体の描き方が卓越しています。
西洋絵画のリアルさとは別の、優れた立体表現に見惚れます。
でも、富士もいい。
雷の入り方が絶妙です。
配色と空間の取り方に厳しさがあって、画面にダレがありません。
ちょっと起き上がって、向こうを気にするお姐さんからは、白粉の匂いがします。
海老は、構図からして笑えます。
ヒゲが1本だけで、生命力ゼロだわ。
これは誰かに見せる絵ではなく、自分で面白がっている絵ですね。
北斎の人生に、私の戦略はこれでいいと、再確認できました。
シラーの『歓喜に寄す』の「芸術家は少数者を喜ばすために行為する」の言葉も、北斎に重なります。
大勢の人に向けてではなく、ただ自分を喜ばせるために創造するのが、芸術家のように思います。
私は、大勢の人からの人気よりも、長く付き合うパトロンを持ち、一緒にコレクションを形成していく方が向いています。
パトロンと画家は、肉体関係を持っていると勘違いする人が多いのですが、違います。
恋愛関係になると、価値のあるコレクションを作る関係にはなれません。
画家が恋愛に奔放だというイメージには、困ることが多くあります。
奔放に見せるブランド戦略の場合もあり、クリムトも、奔放というよりも、
「お金を持っているクリムトに、女性が集まってきた」
と見る方が、が正しいように思います。
「いいね」を多く集めることが、価値があるとされる傾向の、真逆に進みます。

朋子

絵画史のスターたちに、お気に入りの岩佐又兵衛さんが入っていて、ニンマリしてしまいます。
古い美術史だと、大文字の「美術史」の中から除外されています。
でも絶対に、入るべき。
先生の美術史の棚は、次の時代にも古びない鋭さがあります。
まるで未来から届いたようで、一覧して、
「あ、すごっ」
と頭の中がスパークしました。
伊藤若冲のポジションも、しびれます。
円山四条派で(伊藤若冲)で逃げないところが、超絶にカッコいい。
文人画と水墨も、面倒だから1ジャンルで纏めちゃうのに。
浮世絵も、普通は一括りで、戯画と役者絵なんか、いっしょくたなのに。
洋画も、普通入れない。
でも日本絵画を理解するには、洋画とのリンクは頭に入れておくべきです。
分類してくださった秋田蘭画にも、明治以降の日本画にも影響を及ぼす、重要な役割があります。
先生の年表のすごいところ、まだまだあります。
めんどくさいを突き抜けた貴族ぶりに、また感動で泣きました。
一生大事にします。
中谷先生、私たちに、深い愛情をくださいまして、本当にありがとうございます。

朋子

顧客様の求める作品を集める能力も必要ですが、私から買えることに付加価値を持っていただけるよう、ブランド力を徹底して上げていきます。
目利きのコレクターさんは、自分の好みを理解し、なおかつ、自身を新しく教育してくれるアート・ディレクターやアーティストを求めています。
顧客様の求める作品を集めるだけでは、三流です。
顧客様の想像を超える、優れた作品を集めても、まだ二流です。
一流の仕事になるには、後世に残るコレクションの形成を目指していかなければいけません。
そのためには、顧客様の、目先の欲はスルーします。
つまらないコレクションを形成するために、私の能力と時間を買っていただかなくていいのです。
もちろん、私自身の能力も磨いていきます。
美しく、高貴なものに触れることができますが、才能も、バックボーンも、財力も、何から何まで揃っている人たちが、高度な騙し合いをしている世界でもあります。
気合い、入りました。

朋子

ダンカン・フィリップスのコレクションの奥にも、偽物も、どうしようもない作品も、数多くあったはず。
騙されないようにと、リスクから逃げるのではなく、私と一緒に騙されたい顧客様と仕事をしよう。
私とならば大損してもいいと決断できるコレクターさんを育てます。

榊田未央

復習のやり方には、自分の生き方の哲学が表れてしまうと感じました。
仕事で納期が遅れることはありませんが、塾の復習では現状、2週間で自分が目指すところまでたどり着きません。
先生はよく、授業のためにしてきた準備を、授業でやりきれなかったとおっしゃいます。納期通りは最低限で、世の中には余る人と足りない人しかいないのかもしれないと思いました。
まずは、復習の期限を1週間前倒しして、計画を立ててみます。

榊田未央

復習の前倒しを決めた時点で、授業の受け方や、塾の翌日のスケジュールの立て方の甘さに気づきます。
人生における目標を前倒しにすることで、今するべきことが変わっていくのだと実感しました。

早川 泰之

表づくり(路線図)の極意を教えていただきました。2軸での整理が物ごとの整理にいきてきます。これからの勉強に活用します。中谷先生の「日本絵画史」の総まとめをはじめ、いただいた教材すべて一生の宝物になります。北斎のお話しは、晩年までの作品から生きる誘惑が伝わります。

まかべっち

日本絵画史の表、凄まじいです。
僕が思いついたら、秘密にして一人でニヤニヤしていると思います。

いまちゅう

展覧会で注目するところ。
絵がどのような順でならんでいるか。
今まで考えたこともありませんでしたが、ダンカンフィリップスコレクションを例に教えていただきました。
展覧会での味わいが、1つ増えました。
いつものことですが。
今日の授業を受けていなければ、これからもずっと絵の順など気にせずに素通りしてたんだろうなと思うと、冷や汗です。

ドラクロアの《パガニーニ》と出会いました。
パガニーニが気になって、調べていくとシューベルトやリストにも影響を与えたことを知りました。
調べても以前までだと『で?』となっていたのですが、今はクラシックの路線図のどこにはまるのかがわかり嬉しいです。
アルママーラーの話を含めて、西洋絵画の路線図とクラシックの路線図が横でつながりました。
路線図のおかげで、ドラマが広がっていきます。
もっともっと奥があるんだということがわかり、わくわくしています。

アールヌーボー
フランス…印象派
イギリス…ラファエロ前派
オーストリア…ウィーン分離派
と分類してもらい、すごくすっきりしました。
国によって、古典からの脱却の仕方がこんなにも違うということが分かりました。

日本絵画の路線図、北斎の路線図
路線図を手に入れると、安心して旅に出ることができます。
早速、北斎展と奇想の系譜展に行ってきました。
路線図は行動力をアップさせてくれます。

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