大阪校・映像力塾(4)
「見え方が変わる7つの方法」
12月8日(土)
朋子
久しぶりの塾でした。
「モリのいる場所」は、中谷塾そのままでした。
柔らかい土の中で、虫や種が育っていきます。
土には鉱物だけではなく、
朽ちた葉、死骸、微生物、古い陶磁器の破片、
あらゆるものが含まれています。
塾での先生のお話も、モリの庭のようです。
中谷先生の解説での「理趣経」は、贅沢すぎます。
溢れました。
朋子
リクエストの「gifted」の、先生の先回りに、まだ驚いています。
先生とは、私たちが問題を認識する以前から、
問題に気づいている人なのだと感動しました。
一流と呼ばれる人、あるいは上流社会には、giftedが多くいます。
叔父で養父のフランクがメアリーに注意するのと同じように、私も娘へ、
「学校の先生出す問題の間違いを正してはいけない」
と教えてきました。
大人へのマナーだからです。
ただ、算数の授業中に、退屈すぎて、教科書の回答とは別の回答を探し続けているのを、
やめさせるべきか、そのままにすべきか、悩みました。
娘の会話は、常に知性の広がりを求めていました。
例えば娘が、
「水晶って、なんだろうね」
と質問したら、
「透明でキラキラしている鉱物だよ」
との答えが欲しいのではなく、
どこまでのインクルージョンが含まれていても水晶と定義してもいいのか、
石英のモース硬度は何か、組成式は何で、どの国の鉱脈で、
温度差によってどのような多型が産出されているのかなどを、話題にしたいのです。
家では、そのような会話を楽しみましたが、理科の時間では、
何も知らないふりをしていたようです。
中学生で、映画にも出てきた、
ケンブリッジ大学のサマーキャンプに参加します。
そこで娘は、海外では個性に応じて知能を伸ばす教育があるのだと知り、
留学の準備を始めました。
フランクが、哲学のプロフェッサーなのが、
giftedの難しさを象徴していました。
朋子
娘は今、イェール大学の博士課程で物理学を研究しながら、
物理学と建築学、コンピューのプロクラミングを、カレッジ生に教えています。
海外なので塾には参加できませんが、中谷先生に気にかけていただき、
支えていただいています。
先生には、心から感謝します。
早川 泰之
たとえバンクシーを知っていても、中谷先生から習うと深まる度合いが違います。聞き流しそうなときに、踏み込んでいきます。『gifted』も面白かったです。師匠がリールを引いているときにすべきことから、学びの姿勢を知りました。
朋子
紹介いただいた映画を、すべて拝見しました。
「アイ・トーニャ」は、幾度も目を覆いたくなるシーンがありましたが、それでもこの世界の素晴らしさを描いてあり、感動的でした。
教えていただいた「理趣経」は、大日如来の世界観、すべてが救済される世界へつながる経典です。
「アイ・トーニャ」を見終えて、しばらくはあまりの悲惨さに呆然でしたが、「理趣経」を思い出しました。
どの映画も、この世界が感動的であると教えてくれます。
私はまだまだ、芸術だけではなく、理論物理学も、数論も、プログラミングも、やりたいことが山ほどあり、時間が足りないことに焦ります。
映画を見ながら、「この思いは、結局は、この世界への憧憬なのだろう」と考えていました。
普段、動画を2倍速で見ている私には、映画を普通のスピードで見ることは、少し苦痛になります。
脳の個性の多様性を恥ずかしがる必要がないことも、映画で教わりました。
深い感動を与えてくれる作品たちに、心からのリスペクトを捧げます。