大阪校・美学塾(5)
「日常が美しくなる7つの方法」
4月14日(土)
ゆか
名画から、作も判らぬ古美術の話、盛りだくさんの1日でした。その中で、基本を身に付けることについて考えさせられました。
基本を身に付けることは、努力・手間・失敗、そしてたまにの成功を繰り返すこと。そのこと自体が自信や効力感につながって、感じることができる、自分の感じたことを認識できる、アンテナの感度も長さも上がっていく。そして、また次の行動に進むことができる。
中谷塾は、学び方を教えてくれているんですよね。何かを教えるではなく、学び方を教えることのできる先生は、やっぱりプロの先生です。
梶本佳世子
≪パリスの審判≫を見たときただずいぶん逞しい女神さま達だなと思ったのでしたが、講演を拝聴したとたんに絵が動き出して見えたので驚きました。
『アベンジャーズ』もギリシア神話繋がりで考えると観方が変わりますね。ついでに『インフィニティフォース』も今までとは違った観方ができそうで嬉しいです。
「見たことがある」と「解釈を述べることができる」との大きな隔たりに打ちのめされております。今さらですがそのことに気づかせて下さって感謝しております。
朋子
オディロン・ルドンと、竹内栖鳳や小野竹喬と、水木しげるの「目玉おやじ」。
日本画では、まだ妖怪ブームが続いていてます。
繋がりから、物語が浮かびました。
ルドンの絵が好きな、日本画家は多いです。
テンペラに膠を使っているからか、表層の質感が似ているのですね。
《ガブリエル・デストレとその妹》は、トロンプルイユみたいで、面白い。
ルネサンス絵画の、舞台のような描き方に似ていてます。
その時代、ペストの流行で、絵に祝祭的な雰囲気と、死のイメージが、混在しているそうです。
この絵画の物語も、同様でした。
アンリ4世と王妃マルゴは、映画で知りました。
狂気と血の物語だった記憶があります。
具体の吉原治良は、中学生から美術館に通った私には、伝説の人です。
初めて、抽象画はカッコいいと感じました。
小磯良平の造形感覚は、日本で育った人ではありません。
過去と未来、永遠に近い時間を生きながら、絵を描いていたように見えます。
先生に、絵を読み解いていただく時間が、とても好きです。
アカデミックな知識で、視野が狭くなった目が、新しく開かれていく喜びに満たされます。
ロンドンのナショナル・ギャラリーで、ルーベンス《パリスの審判》を見た時は、ここまで緊迫感のある物語が繰り広げられているとは、想像もしませんでした。
白石由美
多くの女性を敵にまわしてしまうことを恐れずに言うと。「夫のグチ」「彼のグチ」を言っている女性は、ただ「本物の男」と出会ってこなかっただけなんだろうね。と最近、女友達と結論づけたところです。そんな中、登場した男性はみなさん「惚れ惚れする男性」ばかり。仕事ぶりはもちろんのこと、生活様式や開拓力、そして実行力まで、どこをきりとっても「奥行き」を感じるばかりです。そんな男性に出会うためにも「あ、そうだ。勉強しよう」と思いました。憧れているだけじゃダメですね。この文法を、背景を、神話を理解してはじめて一枚の絵がわかるんですね。すると絵画が動画になって話しだすのが面白かったです。「六条御息所」がわかるだけで、美術品が感じとれるように、遠い西洋にはギリシャ神話を辿っていくといいんですね。面白さって幾重にも重なっていて、視点をかえると何倍にもなって受け取れるようになるんですね。
朋子
先生の、芸術作品を語られるイメージ力は、圧倒的にハイレベルです。
どこに秘密があるのだろうと、考えていました。
私も絵を勉強してきたのに、広がりも、深さも、全然追いつけません。
【映画塾】を受けるようになってから、絵画の世界の見え方が、これまでよりも自由になりました。
作品の前に立つと、それを持っていた人や、描かれている人たちを、感じます。
【映画塾】は【美学塾】の基本講座でした。
本物の芸術家になる方法を、教えていただいています。
由紀
塾の前、初めてお訪ねした福吉兆さん。
上村松園さんの絵を拝見しながらいただくお食事は、何とも贅沢なひとときでした。
いつか、お訪ねしたい山種美術館。
根津美術館のお茶席で、ご一緒したお婦人にも、お薦めいただきました
Cafe椿さんでいただける美しい和菓子たち。
職人さんの想像力あふれる作品に、毎回、うっとりです。
今日の気分は、『雪の日』です。
ごちそうさまでした。
お訪ねできる日が、楽しみです。
由紀
「社長室」のお話聞いて、思い出した「福吉兆さん」。
壁にかかった、中の島界隈の大きな絵画。
帰り際、お尋ねすると、丁寧に、お話くださいました。
図録まで、お見せいただき、感謝です。
絵画も、あるべきところに、納まっていくようです。
『ご縁』とは、不思議なものです。
いつかお訪ねしたい骨董通り。
楽しみです。