大阪校・美意識塾(18)
「美術展で大事なものを見逃さない7つの方法」
2月8日(土)
吉川
人の勧めで風刺花伝を読んだがよくわからなかった。
世阿弥の話を聞いて理解が少し深まった。
ゴジラと能が関係していることもビックリした。
ちょっと怖いが、能を見に行くことにした。
しまぴょん
『中国から紙が伝わり和紙に進化。和紙は光を拡散して、奥まで明るくした。』
襖で反射、衝立でまた反射。ショックを受けた。レフ板かあ。
奥に長い日本家屋にマッチしてるんだ。ほんと凄いよ日本。
中国の時代劇を見ると、宮殿とか大きな屋敷では、天井が高く寒そうなのに
勢いよく入ってきて、扉を閉める所作がないのが、気になって仕方がなかった。
大陸的な気にしない特性なのか、と疑問に思っていた。そうか、暗くなるんだ。
しまぴょん
『絵は、何が描かれているかより、何が省かれているかを見る。』
これは、自らを取り巻く全てに言えること。
そこが見えることが、その人の奥の深さであり、魅力であり、その人の人生である。
田村信之
あれから能と狂言を見に行きました。何とコンテンポラリーなものなんだと衝撃でした。これが文化として残ってきてるなんて信じられません。
後、アニメのドラゴンボールZは能だったのかな、と思いました。
しまぴょん
尾道市生口島の平山郁夫美術館に連れて行ってもらった。
もう長く趣味で絵を描くお医者さん。旅で知り合った。
「絵は何が描かれていないか見るんだよ。」デジャヴかと思った。
「感想は自由でいい。」さらに重ねてデジャヴ。
糞掃衣の僧が11人、左に向かって重たい足取りで歩いている。
釈迦と10大弟子と思った。背景はくすんだ金。後ろから4番目の人の後ろに光輪。
私は悟りを表しているようにに見えていた。
故郷に帰って病院を継いだら、どこでも断られた訪問治療をお願いされることが続き、
受けていた。そして訪問介護をし、後を追いかけて制度がついてきた。明るく支える奥様が語る。
私は海のない県で育ったから、目の前に島が沢山、フェリーや橋で繋がり、あの心底驚く。
訪問って大変だろう。断られるのもわかる。ご本人はおやじギャグしか言わない。奥様が応酬。全部拾う。
光輪のことを「俺は原爆だと思う。」(平山郁夫は被爆している。)広島の方々の背負う気持ちなんだ。
そしてご本人の描く絵は、かわいくて素朴だった。あのご夫婦は私の憧れ。
しまぴょん
『教えてもらっているんじゃない、考えさせてもらっているんだ。』ほんとだね。
木村憲治さんの講演会に行った。ミュンヘンオリンピックバレーボール金メダリスト。Bクイックを考えた人。
当時、東洋の魔女人気で女子と男子との待遇の差が激しい状況。
ロシア遠征で女子は飛行機。男子は女子の荷物ももってシベリア鉄道。
『ミュンヘンの道』というアニメと当時の実写の映像を少し見せてもらった。(You Tube有)
当時の日本男子チーム松平監督は考えさせる人。ロシア留学をしても、体格の良い力のバレーでなく
日本人に合ったバレーでないと。練習は練習ではない。新しいものを生み出すために工夫しろ。と。
クロッシングオーバーネットが認められたルール改正で小さな民族は不利。連敗。(木村さんは186㎝)
そこでアタッカーの木村さんはセッターと1日中練習して、Bクイックを完成させた。最初にやる人は凄い。
(『ミュンヘンの道』は巨人の星っぽくて、途中突然明子姉ちゃんが一瞬でたので先生にご報告せねば、でもリアルタイムかも)
「噛まないでね。」とメキシコの銀メダルとミュンヘンの金メダルを回してくださった。
なのに「ゴンッ」って。もー誰?落としてんの。それはあかん。
バレーの攻撃は沢山あるけど、ジャンプサーブ以外は日本が考えたそうだ。びっくり。凄い。
枚方市(大阪)で子供達に教えておられる。職場のマジでバレーやってた2年目男子に知ってる?と聞くと
『日曜に一緒にジュニアを教えてるんです。』あんぐり。世間の狭さを感じる今日この頃である。