中谷先生の、弟子への愛情は、規格外です。
年表からも愛が溢れていて、驚きます。
分かりやすくて、しかも市販では手に入りません。
以前、美術史専用の年表を買いましたが、分かりやすさは、中谷先生のお手製がダントツです。
女性画家の資料も、本当に素晴らしかった。
先生、クオリティーが上がりすぎていて、怖いくらいです。
松園、蕉園、成園は、女性日本画の地位を作った先達です。
芸術の世界の男女差別は根強く、最近ようやく「女流画家」から「女性画家」になりました。
現在でも、一般家庭から画家になるのは難しく、蓋を開けてみれば、特権的な立場である人ばかりです。
先日コシノヒロコ先生の芦屋ギャラリーへ伺いましたが、一流のセンス、才能は、家庭の教育と、普段どのような暮らしをしていたかで決まるのだと痛感しました。
お洋服だけではなく、絵も手元で楽しみたくて、床の間にも飾れそうな水墨画を頂戴しました。
「買わせていただいて、ありがとうございます」と、感謝の気持ちでいっぱいです。
以前に先生が、「お客様がお礼を言うのが、一流のお店なんだよ」と教えてくださいました。
早速娘へ、「アメリカの家にも合いそうな絵をお迎えしました」と報告しました。
絵を飾らない家は、考えられません。
娘にも、芸術作品を買う大人になって欲しいので、私がお手本を見せています。
間接的ですが、娘も【美学塾】の参加者です。
話を聞いて、「ためになりました」と終わらせません。
「一流のものを買いなさい」
「教養を磨くために、お金を惜しんではいけない」
小倉遊亀先生も、小林古径先生や安田靫彦先生の絵を購入されたり、最高級の器を日常使いにされ、日々芸術を楽しまれていました。
歴史に残る画家は、ご自身が一流の目利きで、それぞれに好みはありますが、芸術品の愛好者です。
画家だけではなく、すべての人に通じることだと感じます。

私の娘、孫、そのまた孫にも、私の美意識は受け継がれていきます。
その証拠に、曽祖父の集めた美術品が、私の目を鍛えてくれました。
中谷先生との学びは、そのまま、家の繁栄に繋がります。
直接的なお金の稼ぎ方を教わらなくても、先生との学びで美意識を上げていけば、自然と豊かな方とご縁ができて、自身も豊かな暮らしになります。
豊かな方ほど、美意識に厳しいことを教えていただき、一生の宝を頂戴しました。

読書(基礎体力作り)と復習を分離させ、暗記の2週間から周回遅れで取り組むことにします。1つの分野のキーワードを50個知ってるだけで本が読みやすいと、先日読んだ本にありました。残りの人生を考えると、読書もまずは入門書にしぼることで短縮できると仮説をたててみます。