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中谷彰宏公式サイト - AKIHIRO NAKATANI -

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大阪校・金運塾(45)
「選択で迷わなくなる7つの方法」

2月23日(土)

朋子

御所人形の14世面屋庄甫の奥様とご近所さんです。
梅原猛先生も一目置かれた碩学ぶりを垣間見て、私も見習わなければと身が引き締まります。
尋常ではない勉強ぶりの理由を、
「人形だけを勉強していても、人形は作れないのよ。すべてを勉強し尽くしても、分からないことだらけなの」
とおっしゃっていました。
雛人形の親王様の、高貴で移ろいやすい蘇芳色の着物を美しく保つために、出しているときも気をつけていました。
ままごとをして遊びましたが、大人になってから値段を聞いて、冷や汗をかきました。
もうできません。
雛人形の絵は、絵画教室での指導も含めて、享保雛から立ち雛まで様々に描きましたが、やはり着物の文様に気を遣いました。
関西と関東、錦織の文様と大翳(女子用の扇)の種類を調べます。
貴族の階層ほど、人形のように、扱いに手がかかる美術品を特注するように思います。

朋子

英語まで教えていただけるとは。
私の仕事は、教養高い英語を使えることが大前提です。
貴族階級の方と仕事をしていくには、まずは言葉を徹底して磨くべきだと判断しました。
日本語と同じで、英語でも、話す言葉で階級が決定します。
言葉が幼いと、扱う商品が、本来の価格よりも安く見えてしまうことにも気づきました。
貴族には、芯があります。
容易にお金が手に入るアルバイトはしないで、貧しくても勉強をする時間を捻り出すのが、貴族の子弟のパターンです。
ですが大衆化は、明日は我が身かもしれません。
高級店を謳うレストランでも、売上が下がっているのを、
「景気のせい」
「ほかのものが流行していて、高級店で外食する人が減っているせい」
などと受け身になり、自分たちが大衆化していることに気づかないお店もあります。
常に自分をチェックしていかなければと、反省しました。

朋子

先生のプリントが、恋に落ちるレベルで、美しく、クリエイティブです。
いただいて、喜びのため息が溢れるプリントなんて、ほかでは頂戴できません。
先生の愛情は、本当に美しい。
抽象絵画の登場で、アートの世界は頭脳戦に突入していきました。
これまでの「芸術の前提」を覆すということは、前提を知っていなければできません。
アートは「感覚で楽しむもの」から、「勉強するもの」に変化していきます。
暗黙のルールを意識化していくために、哲学、脳科学、社会学などのタームが応用されていくのも特徴です。
だから、面白い。
プリントを拝見しながら、
「ここから爆発的に、絵画で表現できる世界が広がったんだ」
と、感動していました。
私も抽象絵画を描きますが、日本の画家は、まだ「なんとなく抽象画」から抜けだせていません。
欧米の画家のように、「なぜその表現になったのか」というテキストを記す力ありません。
他者の言葉、特に絵画の文法を咀嚼し、自分の思想を言葉にしていく力を養うのが、今後の課題です。
抽象絵画は、一見簡単に描けるように見えますが、計算され尽くしています。
簡単に見える絵は、確かに評論が難解になります。
先生の説明は、すごく分かりやすい。
その絵肌をマットにするのか、滲ませるのか、そこにも意味があります。
気分で描く場合は、その「気分で描く」という表現を意図的に行い、作品化しています。
基底剤とマチエールで構成された「絵画」という制限を超えて、画家の思考の過程も含めて作品なので、具象絵画よりも、絵の前でじっくり見てしまいます。

朋子

復習していて、子供の頃から勉強が好きだったことを、思い出しました。
小学校の休み時間は、好きなドリルをする時間です。
友達から「休み時間なのに、どうして勉強しているの」と聞かれて、
「休みだから、好きな勉強をするの」
と答えていました。
マイペースは、変わっていませんでした。
英語が得意なのは、通訳をしていたり、世界中の染織を集めていた叔父たちから、多言語の音楽を聞かせてもらっていたからだと気づきました。
新しい勉強をしているのに、自分の在り方の根っこに、気がついていきます。
詰め込みで勉強して、時間的には忙しいはずなのに、
「私は、自分が本当に必要としているものを、やっている」
と、心が落ち着きます。
これこそ、手品みたい。
不思議な効果です。

早川 泰之

抽象絵画の路線図を教わりました。複雑な造形の絵画だけでなく、一見シンプルなデザインでも、中谷先生の解説をきくとグッと理解が深まります。絵画のなかには文学からの解放を表現しているものがあって、制約に気づく大切さを感じます。面倒なことが多様性を生む、という考えにも勇気づけられています。

いまちゅう

20世紀の教育は『クリエイティビティを取って、勤勉さだけを残す』と教えてもらいました。
チャップリンのモダンタイムスが浮かびました。
『クリエイティビティを残し、勤勉さも残す』ためにはどうすればいいのか。
それが教育にたずさわる僕の課題です。

チャンスをつかめる人になりたいと思っていながら、正解を求めて楽になろうとしてしまうところがあります。
そういう自分だとわかっているので、先生と同じ空気を吸える塾は本当に奇跡だと思います。

『死者は、死者として生きている』
たった一言で、価値観がグルンと変わりました。
芸術や古典が、すごく身近に感じるようになりました。
次の日、北斎の絵を観に行きました。
北斎がそこにいるように感じました。

抽象絵画の路線図
抽象画を苦手に感じるのは、正解がないことだと気づきました。
背景に哲学があることを朋さんに教えてもらったので、まずはそこを突破口できたらと思い勉強します。

朋子

なぜ日本語で、美術や哲学、漢字を学んでいるのだろうと、考えていました。
普段の私は、ほとんどの動画や資料などを、英語で読み聞きします。
そのほうが仕事でのコミュニケーションに便利ですし、将来も役立つでしょう。
ですが日本語でないと、感情のような、繊細な事象を表現できません。
漢字や、日本語で学ぶ教養は、日本人である根幹を形成している、重要な要素だと感じます。
特に愛情は、日本語でなければ、伝えきれないものがありますね。
しばらくは英語に集中しようと計画していますが、日本語でのコミュニケーションを蔑ろにせずに、大切にします。

朋子

数学にハマり、フォボナッチ数列を勉強していました。
本で詳しく学ぶのは初めてです。
没頭しながら、罪悪感がわき上がりました。
「ネットで、まとめを読めばいいだけじゃないかな。そこまでやる必要ないかも」
これ、大衆の考えですよね。
数論のアプローチ方法は、現代アートのアプローチ方法と、ほぼ同じです。
最近人気の現代アートが、数論のロジックで展開されていることも、数学的なテーマが増えていることも、知識を得て気づきました。
知らないということは、数式を見ても、
「ふーん」
で終わりますが、多少の知識がある今は、
「なんだろう」
と、思考しようとします。
抽象絵画を購入される富裕層のアートコレクターさんの趣味は、数学が多いのです。
有名な事業家さんも、趣味は数学です。
抽象絵画を含めて、現代アートは、「思考の芸術」になりました。
数論の証明を、アート作品でやっているのと同じです。
アートの問題を定義し、その証明を、アート作品で表現していきます。
世界には数学が溢れているのだと、めんどくさいことをやって、初めて気づいてきました。
貴族がいいので、
「直接は芸術に関係ないし、没頭しすぎたらどうしよう」
との迷いを捨てます。
数学の勉強、思う存分に没頭していきます。

朋子

抽象画が不人気で、欧米とは真逆の反応にビックリします。
現代アートの抽象絵画は、アートの過去の問題をあぶり出したり、揶揄したり、乗り越えたりと、まずは自分たちで問題を見つけるところから始まります。
とても主体的です。
物語や風景を描く具象絵画と、アプローチの手法が大きく違います。
モチベーションも、「美しく描きたい」から「スマートに見せたい」になります。
作品が知的であることが、才能のあるアーティストの証なのです。
その「知的」には、謎かけ、手品、暗号のような遊びもあって、面白い。
抽象絵画を好きになると、多面的に思考することが好きになると感じます。

朋子

塾で「役立つこと」を教えてくださっているのなら、私はやめていました。
役立つ情報なら、現在はインターネットで、どこででも手に入ります。
役立つものは便利ですが、「役立たないけれど、人が情熱を注いで作ったもの」に、より高い価値を感じます。
世界を知りたい情熱、人間というものの不思議を感じる情熱に、魂が喜びに満たされます。
子供に伝えたいことも、情熱を持って学ぶことで世界は限りなく美しさを提示してくれるという、未知への希望であり、人間に生まれた喜びです。
算数のすぐ横に、広大な美しい数の世界があることを、孫に伝えられると幸せです。
図工のすぐ横に、人間が「美」というものに挑み続けたチャレンジがあることを伝えられたら、その子は思考力だけではなく、新しい旅を恐れない勇気を育てるでしょう。
教育とは、情熱を実学させることのように思います。
中谷先生は、情熱に生きることで、結局はお金も仕事も、私が望むようになっていくことを教えてくださいます。
先生の情熱は騒がしくなく、静かで、強固で、上質の情熱です。
塾で「美しい情熱とは、こういうものなのだ」と、先生のお手本を拝見しています。

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