「～だけ稼げれば良い」問題を、自分の願望で埋めてしまいましたが、考えてみたら、全て今やっていることの延長線上にあるな。と気が付き、嬉しくなりました。
今いる位置からみて、どれだけ離れていたとしても、少なくともこの道をたどっていけばあると感じられることは、幸せです。

仕事に結びつけるというより、経費に結びつけるという表現のほうが、感覚的にリアルで面白いです。
今のレベルでただ生きるためには、全く必要ないのに、好きでやってしまっていることが、いつのまにか、仕事になればいい、私を表すものになればいいと思う。
先生がいつも仰るように、遊びも仕事も、境界線はなくて、24時間が私自身だと思いました。

どこで線を引くか。仕事ってセーブできるものなのか？
昔の師匠が頼まれごとを淡々とやり続けなさい。これは入った。
自営は自分を律することができないと無理。親を見てて私にはできないと子供の頃から思ってた。
サラリーマンのほうが楽に思っている。
　産休フォローで補充なしのまた見殺しかと思っていたら、3年目の女子社員を預けられた。
戦友がみていた子で、話をきいて爆笑していたのに、いざ自分が預かるとなると毎日がサスペンス劇場。
「靴の踵を踏むなっ。」からの指導。人員減を回しながらこの子をはよ育てな私がしんどい。男はゆうだけ。ほんまにもう。
英語は好きだが漢字が書けない。助詞の使い方がおかしい。
「鉄って金属ですか？」「は？決まっとるやろ。樹脂なんかい。水兵リーベは習わんの？」
私の答えを信じずにググって「ほんとだあ。」なんやねん。期せずしてレジェンドは次々生まれる。
この子のミスで謝りに行く時、ジャンパーを着てきたので激怒した。
「普通社章にジャケットやろっ！」「力仕事すると思って。。。」「それでもやっ！」
普通がわからんのである。私は親の世代なのだ。仕事ってどこで切るんよ。無理である。
この子も偉かった。ついてくる、起き上がってくる。幸いにも性格が良かった。
1年である程度、自走できるようになった。そんなある日、彼女に会議室に呼び出された。
２代前の可愛いがウリの子に会議室で１時間泣かれたことがあるので神妙な面持ちで行った。
「おめでとうごさいます！みんなから。」といきなりの花束。誕生日だった。
息が止まりそうに驚いた。こんな嬉しい花束は一生ないだろう。今では私に尽くそうとしてくれる。
突き放す優しさが持てない。甘いと思われても、もうすぐ独り立ちするだろう。
ありがとう。私が貴方から学ぶ方が多かったよ。それまで毎日笑かして。見事な構内の桜が咲くまで。

最近、やっと一人でタクシーに乗れるようになった。
まだ、緊張するけれど。
隙間時間に美術展に行ったり、
夜勤明けのだるさで美容院にも行けた。
本当は歩く方が、性に合っている。
基本は時刻表を見ながら、無駄のない電車移動。
出勤時は、いつも自作弁当。
これからも、そうだけど、
疲れていない時間をなるべく体験に回すために、
タクシーも使おうと思った。
それは、贅沢でも浪費でもないなあと、思う。