もし私が絵を描いたり、彫刻を作ったり、何らかの芸術作品を作る場合、美術学校を出ていないからといって、何にもとらわれない私自身から出てきたのかと問われれば、確かにそれは違うと思う。
既に先生に美術作品の見方や捉え方を教えていただいているし、それより何より、今の私そのものが、先生の影響を受けた結果として在るのですから、そのままの生の私というものは、どこを探しても存在しません。
今まで私がこんなに影響を受けた先生はいないのですが、それはやはり感情が動かされるからではないかと思います。
怒りや凹みはもちろん、嬉しさや大笑いまで、多岐にわたる、幅広い感情を体験する結果、私自身が作り変えられていくのではないかと思う。
教科書の知識を教わるだけであれば、こんなに影響は受けません。
先生は、私自身ですら気付かない、私の根の部分を掴んでいるんだな。と思いました。