ピアノには今まで全く興味がありませんでした。
私は興味がないものに対しては、一片の知識もないことを実感しました。
一生スルーするところでしたが、勉強することでアンテナが立ち、良かったです。

「ワイマール公園祝典で、伊藤博文が73歳のピアノ演奏者に心打たれ、西園寺公望に日本への招聘を頼むが断られた。なぜならその演奏者はリストだったから。」想像が膨らんで、何度でも聞きたい、たまらなく好きな秘話になりました。伊藤博文の感性も、その後のベーゼンドルファーの購入もすごい。こういう物語が、本当に楽しいです。

「メズム東京の路線図」。五感を刺激してインスピレーションを創出することを目指すホテルであり、おいてある物はすべて「これをなぜ選んだか」を説明できるという。自分の仕事にひきよせれば、なぜその教材を選んだのか、なぜその問題を解かせるのか、説明できるかどうかということになる。部活動で言えば、なぜその曲をそう演奏するのか。その音符をなずそう吹くのか、と。「ホテル」は、そのあり方自体が芸術の１ジャンルとも言えるのだろう。「自分らしく」という考え方は「自分を型にはめてしまう」という考え方も教えていただいた。私たちは「らしく」と言えるほどの自分はもっていないのだ。学ぶことで自分をたえず変え続けていくことの方が大事だ。