何か気づきを得たのかといえば、シンプルに言葉で表すことはできないし、頭ではよくわからないのだけれど、なんだかすごく面白かったです。
なんだかよくわからないけど、ドキドキしてしまって、もっと教えて欲しかったです。

生きる誘惑とか、生きるエネルギー、それをどのようにして得るかということを教えていただいているとき、私は一番興奮します。
お能も、見えないものを見る力も、ギリシア神話も芸術も、何もかも、先生から学んでいることは、私にとっては、生きるエネルギーを得るためのことなのだと気が付きました。
お金ももちろん必要ですけれど、究極、何一つ持っていなくても、私の中にエネルギーが溢れてさえいれば、幸せなのだと気が付きました。
だから、ただ、私が幸せだと感じることをする、私は私のエネルギーを増やすことだけに集中すれば良いのだと思いました。

恋は理屈ではないということが、改めてよくわかりました。
恋するのは、私の頭ではなく、内臓が求めている相手です。
それはつまり、安全や安定を保証してくれる人ではなく、私に生きるエネルギーをくれる人なのだと気が付きました。
お互いのエネルギーを感じて、得て、使って、それぞれがめいっぱい生きることができるように。
それが恋愛なんだと思いました。
そうであるなら、結婚するかしないかは、たいした問題ではなく、一番大切なのは、エネルギーを供給し合える関係でずっといることが、何より大切なことだと、私は思いました。

私がエネルギーをもらえることは、勉強すること、食べること、お部屋を自分好みにすること、植物、動物、自然、お風呂、その他いろいろ、考えるほどに、何も特別なことではなく、日常を大切にすることでエネルギーがもらえるのだと気が付きました。
そして、大切な人とそれらを共有すること。
そんなことを考えていたら、勉強して、自然の中を歩いて、お食事して、お喋りして、遠足塾からは、毎回すごくエネルギーをもらっているなと改めて思いました。
遠足が無い日は、セミナー中に、先生のお話しを聞きながら急いで昼食を食べるのも、大好きです。
遠足、セミナー、とにかく、私は勉強しながら食べているときの記憶が、強烈に残るみたいです。
食べること、勉強すること。私のエネルギーを上げるために、その都度、もっと意識して、幸せをかみしめようと思いました。

映像力とは、幸せを感じる力、幸せエネルギーを自分の中に作り出す力だと、私は思う。
日本文化をベースにして、自分の世界に遊ぶというところに、上手く言えないけれど、何か色っぽい気配を感じてドキドキしてしまいます。
ただ単に、自分だけの世界というと、何か荒々しい自分勝手な雰囲気も漂いますが、文化というものを教えていただきながら、自分の世界というものを考えると、それは深い教養と、強烈な自分勝手と共に作られた、繊細なものという感じを受けます。
映像力塾は、頭で理解することではない、体のことというわけでもない、頭と体の間でゆらぐ境目の事柄、こんなことを教えていただいたのは初めてで、だから私はドキドキしたのだと思います。

心と息の漢字の部首のお話と自分の輪郭についてのお話が印象的でした。特に、〈赤ん坊はいっぱい触られることによって育まれていく。触られることによって、自分の輪郭がわかっていく〉二つのセリフが、もうすぐ1歳になる息子がいる我が家にとっては、大いに参考になりました。