書道塾(20)
「お礼状を直筆で書く7つの方法」
3月26日(月)
飯岡 啓朗
グループレッスンは,良い意味で恥をかくことができる。
筆で字を書くことは,私にとって最も苦手なことの一つである。
漢詩から持ってきた読めもしない漢字を書いていたら,中谷先生に「自分が読めない漢字を書くな。気持ちが入らない」と叱られた。
ほかの人はきれいな字を書いているのに,自分だけ子供みたいな字なので引け目を感じた。
社会に出て10年経つと仕事の仕方もある程度わかってきて,恥をかくことが少なくなってくる。
恥をかくと分かっている場所に,意図的に飛び込んでいくことが必要だと思う。
そうでないと,知らない間に恥をかくことになる。
自分が,恥ずかしいことをしているということにすら気づかないことだってある。
グループレッスンは,中谷先生に一人一人指摘してもらえるので,今まで自分が恥ずかしいことをしていたことに気づくことができる。
飯岡 啓朗
中谷先生が,稲川淳二さんや松居一代さんの手紙を見せてくれた。
どちらも達筆で,いつまでもとっておきたくなる手紙だった。
テレビによく出てくるような有名人は,悪い評判も聞いたりするが,この2人の手紙の字を見ているとやっまりすごい人なんだと実感する。
テレビやインターネットで有名人の悪口を言っている人は,本当はその人のことを良く知らないのだと思う。
飯岡 啓朗
筆で字を書いていると,漢字は美しいものであることに気づく。
もちろんうまい人が書けばである。
私は,吉本ばななさんの本が読みにくいと感じたことがあった。
漢字が少なく,ひらがなが多いことが要因だと思う。
漢字の形はよく考えて作られていると感じる。目に入った瞬間にその形で意味が理解できるように作られている。
しかし,ひらがなだとそれが難しい。
漢字には霊的な力があると思う。
この歳になってようやく,そんなことに気づいた1日だった。